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しばらく図書館の取材とかがたくさん入って忙しくなって家に帰るのが遅くなっていた。
今日だけ連日よりは早く帰れたから
Aを抱き締めようと思っていたけど
部屋の中は真っ暗だった。
心配になってメッセージを送るとしばらくして返事が来た。
職場の人とお話をしていたみたいだ。
すぐ帰るって言ってたから、30分くらいで帰ってくると思っていたけど…
１時間経っても帰ってこない。
心配になって電話をかけるか悩んでたところに彼女から電話がかかってきた。
「もしもしA？」
「こんばんは。旦那さんよね？」
電話に出たのはAではなくて、誰かわからない女性だった。
多分、一緒にご飯を食べた職場の人だと思うけれど。
「はい、こんばんは。いつもお世話になっております。あの、Aは…？」
どうしてAの携帯なのにこの女性が出るんだろう？
「彼女、男の人に襲われそうになったの。
追い払う時にあなたのことを少しだけ言ったけど許してくださいね。
今少しパニックになってるから迎えに来てあげてください。それまで彼女の傍にいるので。」
襲われそうになった…
そう聞いてゾワッと血の気が引くような気がした。
もっと早く僕が電話してあげたら
僕が迎えに行ってあげてたら、そうはならなかったのに
「10分くらいで向かいます。それまで彼女のことをよろしくお願いします、」
飲んでいたコーヒーをそのままにして家を出た。
Aのことは僕が守らないといけないのに、
Aには苦しい思いをして欲しくないのに
駅の近くに着くとAが女性に手を握られてベンチに座ってるのが目に入る。
「A、！」
駆け寄ったけどAは俯いたままだった。
代わりに反応してくれたのは隣にいた女性だった。
「初めまして。ファン先生の担当者です。
少し疲れちゃったみたい。家で休ませてあげてください。」
「はい、ありがとうございます。また今度お礼させていただきます。」
そう言うと担当の女性は軽く微笑んでAの方に目線を戻した。
Aの手を女性から受け取るとずっと握ってくれていたおかげか、冷たくはなかった。
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彩心(プロフ) - るいさん» こんばんは。返信遅れてしまいすみません…大大スランプに陥ってしばらく小説から離れていました。そう言って頂けると本当に元気が出ます笑 頑張って続き書きますね(^-^) コメントありがとうございます！これからも見ていただけると嬉しいです(T_T) (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 96b719c4dd (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - お話の雰囲気とても好きです！続きが気になります…！ (2021年4月14日 9時) (レス) id: d5dce8822e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩心 | 作成日時：2021年3月23日 20時
