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「何してるの？」
前から聞こえてきたのはオンニの声だった。
男たちは一瞬立ち止まったけど、特に気にすることもなくオンニに話しかけた。
「お姉さんもめっちゃかわいいね！4人でさ、遊ぼうよ」
「何言ってるの、私が可愛くてもあんた達がかっこよくないじゃない。私はいい男としか遊ばないの。」
「いいね！俺自信ある女の子嫌いじゃないよ！」
どこまでも自分の都合しか考えていない男たちが本当に気持ちが悪くて。
掴まれてる腕もなかなか離してくれない。
「知らないみたいだから言っておくけど…
その子の旦那、ある会社の社長なの。
そんなことしてもしその社長が知ったら…
社会的に消されるんじゃない？」
オンニがそう言うと男たちは掴んでいた腕を乱暴に離した。
「…チッ…結婚してんのかよ…最初から言えよ！」
なんて意味のわからないことを言っていたけど、掴まれていた腕がジンジンと痛くて仕方なかった。
「ブサイクは早く消えてくれるかしら？視界にも入れたくないの。」
オンニが笑顔で男たちにそう言うと、バツ悪そうにどこかへ行ってしまった。
「……オンニ、」
「何してるの！ホントに…いつもならあなたもあんな男なんて蹴散らしてるじゃない」
「駅までの道が分からなくて…声をかけたんです。そしたら…」
いつもなら、私もナンパとかならかわしていたけど
道に迷っていてパニックになっていたから抵抗もできなかった。
「行きも道に迷ったって言ってたわね。ごめんなさい、私が駅まで送れば良かったわ。彼に迎えに来てもらいなさい」
まだ手の震えが収まらない私を見てオンニが私の携帯を手に取った。
私の代わりに、彼に電話をかけてくれた。
「10分くらいで迎えに来るそうよ。それまで一緒にいてあげるから。」
「…ごめんなさい、オンニ…」
私がそう言うとオンニが私の手を握って隣に座ってくれた。
少し肌寒くなってきたから、手の温もりが少しだけ安心できた。
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彩心(プロフ) - るいさん» こんばんは。返信遅れてしまいすみません…大大スランプに陥ってしばらく小説から離れていました。そう言って頂けると本当に元気が出ます笑 頑張って続き書きますね(^-^) コメントありがとうございます！これからも見ていただけると嬉しいです(T_T) (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 96b719c4dd (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - お話の雰囲気とても好きです！続きが気になります…！ (2021年4月14日 9時) (レス) id: d5dce8822e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩心 | 作成日時：2021年3月23日 20時
