西 の ク ラ ゲ く ん ６

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《pink》











どうせカットモデルかホストの勧誘か、芸能事務所のスカウト。





女の子やったらファンの子って可能性があってまだよかったけど、男性に声をかけられたら正直その3択しか思い浮かばん。





見始めたばっかりやったけど、ここで変に絡んで、せっかく東京まで遊びに来てくれた英に、怖い思いはしてほしくない。





そう思ってた俺は、クレープに見とれてる英の手をグッと掴む。





ごめん、英、ちょっと間ダッシュやわ。











小「…すいませんっ、急いでるんでっ、！、」

弟「………っ、！？…」











そしたら、最初こそぽけーっとしてた英やったけど、さすがはクラの弟、運動神経はべらぼうに良い。笑





腕を引っ張って走る俺の後ろで、やたら爽やかに走ってる。





男2人で手をつないでダッシュ、うん、これもなかなか変やな。笑





結局、出口までダッシュ。





そしたら、すごいな、英、全然疲れてないやん。





これが4歳の差かと、俺だけぜえはあ息を整える。











弟「…どうしたんですか、のんちゃん、？、 ……いきなり走って、…」

小「…ちょっと、…ファンの子に、バレそうなって、っ、…はぁっ、 ごめんな、？ クレープっ、あとで食べよなっ、？」











ゲキ疲れの俺に、はい！って元気よく返事する、英、なんなんめっちゃ可愛いやん。笑





良い子やわ、まじで、めっちゃかっこいい格好させて帰らせたるから。





いや、その前に今日の夜の予定がある。





そこで、ひとまずは、めっちゃびっくりさせたるねん。











小「…っあー、しんど。笑 もう体力がなさすぎて、身体じじいやわ。笑」

弟「……そんなことないですよ、！」

小「いや、そんなことあるねん、笑 …っし、もういけるわ、行こっか？」











そう意気込んで、若干疲労のたまった身体を起こす。





街をぶらぶら歩きながら、目的地へ。





ロケでいつもお世話になってる古着屋さん。





ここやったら店の中の勝手がだいたいわかるから、服も選びやすいねん。





それに、なんといっても全身コーディネートしてもそんなに高くつかない！笑











小「ここ、大阪にも店舗あるみたいやねんけど、行ったことある？」

弟「…ないです、……たぶん、」

小「よかったわ、ここでコーディネートしてあげるからそれ着て帰り？」

弟「…えっ、！？ ……いいんですか、そんなんっ、！」





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