アイナナ学園の愉快な日常。 (ページ11)

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デート？ページ11

「うわぁっ、やっぱ混んでるね～」
「そうだね。」
「…………、あ、あのアトラクションとか楽しそうじゃない？」
「楽しそうだね。」
「……」
終わった。
終わったよ、私！！
某テーマパークに九条君と２人！？
どうしろっていうの！！
もう、何でこうなっちゃったんだろう…。

遡るは２時間前…。

私達４人は某テーマパークで遊ぶ約束をしていた。
でも、時間になって現れたのは私達２人だけ。
「あれ？２人来ないね…。九条君知らない？」
「知らない。２人の事だから寝坊でもしたんじゃない」
「ええ…。九条君今日紡ちゃんと一緒に来なかったの…？」
九条君は静かに頷く。
マジですか……。
「じゃあ取り敢えず、私紡ちゃんに連絡してみるから。九条君は七瀬君にしてくれる？」
「いいよ。」
私は何度も呼びかけているLIMEに既読すら付いていない事を確認してから電話する。
意外にも１コール位で紡ちゃんが出た。
「も''しもし…。」
「紡ちゃん、声どうしたの？」
出た声はガラガラで。
「あの、風邪…、ひいじゃった''の…」
恐らく、風邪引いちゃったのと言いたかったのだろう。
「電話、しようと思ったらかかってきたから…」
「そっかぁ、じゃあ無理だよね…？」
「ゔん……。ごめんね、楽しんできて…？」
その声はとても悲しそうで余程行きたがっていたのだと思った。
「うん、わかった。お土産買ってくるからっ！！」
「うん…、３人のお土産話楽しみにしてる…」
ま、３人じゃなくて２人になるかもなんだけど…。
私は苦笑しつつ、電話を切る。
九条君はもう電話が終わっていたみたいで、
こちらを見て待っていた。
「紡、何だって？」
「風邪ひいて行けないって。七瀬君は？」
「陸は用事が出来て行けなくなったってさ。」
「…嘘…」
「本当。で、どうする？２人で行く？」
九条君が無表情で顔をのぞきこんでくる。
「ぇっ、と。」