欲望 ページ6
その場に残るルチアーノ。既にそこではもう、バグに抵抗していける精神力が残っていなかった。
彼らを殺してしまおうか。
ふと浮かんではいけない考えが浮かんだ。
彼らを殺せば…自分はこんなに苦しまなくていいんじゃないか………………『快感』が得られて、解放感に包まれるんじゃないか、と。
「…ふふ」
ふと笑いが込み上げてくる。何故私は彼らを殺さなかったんだろう、殺してしまえば、自分の欲望に忠実になれば楽なのに、と。
殺したい。ルチアーノはもう限界だった。脳内は、自身の欲望にしか目を向けていなかった。
「…ははっ、こんなに苦しまなくてすまなかったものを。どうしてあいつらの為に、逃がしたんだろうな…！！！」
ゆっくりと起き上がり、服に着いた汚れを叩き落とす。喜びで顔はにやけつく。そこに哀れみや悲しみの感情など一切無かった。
ガチャ、ガチャと音を立てながら弾をリロードする。
目にはもう既に涙は枯れていた。いや、涙を流す必要が無くなったのだ。
重たい棺を降ろそうとした、その時だった。
Voidollのアナウンスがこの空間に響く。
「ミナサン二連絡致シマス。先程、駆除システムノ構築ガ完了シタタメ、只今カラ駆除作業を行ワセテ頂キマス。待ッテテクダサイネ、ルチアーノサン。」
ルチアーノサン。Voidollに指名された事に違和感を覚えるが、今のルチアーノにはそんなことは関係なかった。
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茜(プロフ) - わさびさん» わー！！神作品だなんてそんな…お褒めの言葉とっても嬉しいです…！！更新頑張りますね〜！！ (2019年1月11日 23時) (
レス) id: e29d0858df (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ルチアーノのお話、、、 ただでさえコンパスの作品が少ない中 私の推しの神作品！！ 更新頑張ってください！ (2019年1月11日 22時) (レス) id: d46ee39b5c (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 羅針盤さん» わわ、お褒めの言葉ありがとうございます！とても励みになります、嬉しいです…！！更新頑張りますので、暖かく見守っていただけたらなぁと思います！ (2019年1月9日 21時) (レス) id: e29d0858df (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございますー！！喜んでもらえてとても嬉しいです〜！！更新頑張りますね！！(*´∇｀*) (2019年1月9日 21時) (レス) id: e29d0858df (このIDを非表示/違反報告)
羅針盤 - とても面白かったです!! これからも更新続けてくれたら嬉しいです…! 頑張って下さい! 楽しみにしてます…! (2019年1月9日 21時) (レス) id: 7687dcd04c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜 | 作成日時：2019年1月8日 0時
