捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ35)

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その夜。

天使たちもあれ以降現れないと判断したわたしたちは、

数日ぶりにNRCへと戻ってきた。

無事に戻って来たわたしたちを見たエーデュース、

全寮の寮長たちも、みんなよかった、よかったと泣いてる人もいた。

勢いでリリア先輩が料理を振る舞おうとしたので丁重にお断りした。

この日は一年生の仲がいい人たちと一緒にオンボロ寮に泊まった。

もちろん、寮長たちの許可は得てる。

ｴｰｽ｢そういや、ベリアンたちはパレスにいんの?｣

『うん。ベリアンたちがここに来た理由はわからないけど、
この石を向こうにも預けたから、ここに来たい時に来れるよ』

ｴﾍﾟﾙ｢そっか、もう会えないってわけじゃないんだね｣

ﾃﾞｭｰｽ｢執事たちがここに来たばかりの時は慌てたけれど、
いざ彼らがいなくなると、なんだか寂しく感じるな｣

ｼﾞｬｯｸ｢まぁ、そうだな｣

ｾﾍﾞｸ｢特にハウレスには、よく鍛錬をしてもらったものだ。
また機会があれば、教えてもらいたいと思っている｣

ｴｰｽ｢セベクが珍しく人間を尊重してる……………!?｣

ｾﾍﾞｸ｢べ、別に尊重などしていない!!
良き鍛錬相手を見つけたと思っているだけだ!!｣

わたしがパレスにいる間は、珍しく天使は現れていなかったらしい。

次またいつ、執事たちが呼ぶかどうかわからない。

明日また早起きできるように、今日は夜更かしせずに眠ることにした。