捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ34)

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知能天使【はぁ〜…。やっぱり、そう簡単にはいかないか。
悪魔執事や魔法使いとは言っても、所詮は人間。
感情に直接訴えかけるのが効くと思ったけど…、
今日のところは、これぐらいにしておこうかな】

ｾﾍﾞｸ｢僕たちはマレウス様の護衛を務めるため、
リリア様のもとで多くの鍛錬を積み重ねてきた。
貴様なんぞに感情如きで揺れ動く僕たちではないぞ!｣

セベクの叫びを嘲笑うかのようにクスッと嗤い、

そのまま天界へと帰っていくように翼を広げる。

思わず美しく見入ってしまいそうだが、

相手は人間を消してしまう残酷な生き物。

ﾊｳﾚｽ｢おい、待て!!｣

知能天使【この子も連れて行こう】

ﾄﾘｼｱ｢た、助けてっ!!｣

知能天使【大丈夫…またここに来たらいいよ。
わたしはここにいるからね、ハウレスくん…】

そう言い残し、知能天使(あいつ)はそらへと帰っていった。

わたしたちは、虚しく空を見上げるしか方法がなかった……………

知能天使が飛び去った後、みんなで残った天使たちを討伐した。

ルカスの薬を飲んで、ミヤジとラトの興奮も落ち着いた。

ﾍﾞﾘｱﾝ｢主様、ひとまず落ち着きました。
シルバー様も、セベク様も、お怪我はありませんか?｣

ｼﾙﾊﾞｰ｢俺たちは大丈夫だ｣

ｾﾍﾞｸ｢あぁ、僕も無傷だ｣

『わたしも平気だよ』

それにしても、ハウレスがあそこまで動揺するとは。

いまだに少しだけ落ち着きがないハウレスを見やる。

いつも部隊をまとめ上げてくれるハウレス。

そんなハウレスがあそこまで慌てるとなると、

彼にも、重たく苦しい過去があったんだ……………