捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ33)

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今回のハウレスは、どこかおかしい。

いつもはこう言う陣形とかに厳しいはずのハウレスが、

自ら陣形を崩して女の子を助けようとする。

助けようとする行為は別に悪いとは思わない。

でも、あのハウレスがここまで……………?

これだけの天使がいるんかでの孤立は危険すぎる。

ハウレスはそのまま突っ込んでいき、

知能天使の肩を抉るように攻めていく。

知能天使【お〜これはすごいね。鬼気迫るとはあのことだ。
さすが、体に悪魔を宿しているだけのことはある。
さぁて、ここまで来れるかな、ハウレスくん】

ハウレスは完全に知能天使の思う壺にはまっている。

このままじゃ、ハウレスは……………

その時、ハウレスを援護すると走っていったボスキが、

ハウレスの頭を思い切り殴る。

ﾎﾞｽｷ｢おい! いい加減にしろ、ハウレス!
落ち着け! 何勝手に動いてんだよ!｣

ﾊｳﾚｽ｢し、しかし、トリシアが……………!｣

ﾎﾞｽｷ｢トリシアが生きてるわけねぇだろ!
ただの似たガキじゃねぇのか!?｣

『……………え、?』

いつか、どこかで聞いた話だ。

悪魔執事は、死にたくなるような絶望を抱えていると。

家族、友、大切な人を失った悲しみ。

ハウレスは、妹さんを亡くしているんだ……………