捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ32)

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偵察隊隊長｢あれが、報告にあった知能天使か…｣

知能天使は、トリシアちゃんを抱えながら飛んでいく。

急に現れて謎だらけだけど、

非力な女の子を誘拐して挑発しようとしているのか。

本当に、知能天使たちの考えは読めない。

とにかく今は、天使が少なくなるまで狩り続けるしかない。

それが相手の策略だったとしても。

ｾﾍﾞｸ｢うむむ……………仕方がない、
ここで使うわけにもいかなかったが、!｣

すると、セベクの体にどんどん魔力と電気が溜まっていく。

これは、新しいユニーク魔法だろうか。

ｾﾍﾞｸ｢曇天を衝(つ)け、雷光よ……………! 『迅雷一閃(リビング•ボルト)』!!｣

セベクは恰も畝(うね)る雷のように、天使たちを狩っていく。

一瞬だけ知能天使に近づいたが、ひらりと避ける。

でもその顔は、一瞬だけ焦りを覚えているようだった。

知能天使【人間にもこんな超能力を持つ奴がいるなんてね。
まぁでもいいさ。もっと派手に戦おうじゃないか。
人間は争うのが好きだろう? ずっと、ずっと……………】

さらに上へ上へとのぼっていく知能天使。

もっともっと多くの天使たちがわたしたちを襲ってくる。

ﾎﾞｽｷ｢おいハウレス、一旦戻れ! 陣形を組み直すぞ!｣

ﾊｳﾚｽ｢だ、だが、このままだと……………｣

ﾍﾞﾘｱﾝ｢ボスキくんの言うとおりです!
まずは通常の天使の討伐に集中しましょう!｣