捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ25)

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古の塔の付近までは、

わたしたちも難なくたどり着くことができた。

地面に積もってる雪に気をつけながら、

少しずつ前へ前へと進んでいく。

雪もかなり積もっているかなのか、

道がとても険しく感じる。

ﾙｶｽ｢これじゃあ、馬車や馬は使えないね｣

ﾍﾞﾘｱﾝ｢主様、シルバー様、セベク様、
申し訳ありませんが、
ここからは歩いていただきます｣

『わたしは平気だよ』

ｼﾙﾊﾞｰ｢俺もだ｣

ｾﾍﾞｸ｢ふん。普段リリア様達のもとで鍛錬している。
そんな僕たちが、雪如きで嘆くと思うのか?｣

ﾐﾔｼﾞ｢この森を少し進んだら…
もう、警戒エリアだね｣

ﾊｳﾚｽ｢そうですね。
いつもなら、大量の天使が襲いかかってきます｣

ﾗﾄ｢クフフ……………
そうなったら、楽しいですね｣

ﾍﾞﾘｱﾝ｢皆さん、主様を囲むように歩きましょう｣

ﾑｰ｢僕も! 主様をお守りします!｣

『ありがとう、ムー。
みんなも、本当にありがとう』

ﾊｳﾚｽ｢偵察隊の方々も、警戒してください｣

偵察隊｢わ、わかった……………｣

わたしたちは逸れないように、

ゆっくり、それでも迅速に雪道の山道を登っていく。

人があまり訪れない、古の塔の近くの森……………。

針葉樹林が茂るその森は……………

不気味なほど静かで、美しい。