捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ19)

今日:13 hit、昨日:29 hit、合計:2,231 hit

130⁂ ページ19

その後、池が多いくはまってしまう心配もあり、

雪で前が見えづらくなったところもあったけど、

なんとか目的の場所まで辿り着くことができた。

雪道で寒くなった時のために、フルーレが作ってくれた防寒具。

めちゃんこあったかい!! ホッカイロつけたみたいにあったかい!!

と、降りたその先にいたのは、猫のようなローブを着た女性。

過去に彼女のことを見たことがある気がする。

女性｢予定よりも早かったですね、ベリアン｣

ﾍﾞﾘｱﾝ｢はい。道中、順調だったので｣

ﾑｰ｢どうやらベリアンさんはお知り合いのようですね｣

女性｢こちらの方が……………?｣

ﾍﾞﾘｱﾝ｢えぇ。わたしたちの主様…主様です｣

『初めまして……………、
悪魔執事の主のくろねと申します。
そして、この二人は執事ではないですが、
今回の天使の調査に協力してくれる仲間です。
決して一般の方々に危害を加えないと約束します』

女性｢なるほど…なるほど…。
初めまして、悪魔執事の主。
わたしは魔女族のエルヴィラと申します｣

ﾑｰ｢以前、街で見かけたことがあります!｣

ｴﾙｳﾞｨﾗ｢おや? 喋る猫……………?
あなたは誰かの使い魔なの?｣

ﾑｰ｢えっ!? 使い魔!?｣

ｴﾙｳﾞｨﾗ｢だって、猫なのにしゃべってらっしゃるから…｣

エルヴィラさんは魔女族ってことだから、

喋る猫(況(ま)してや浮いてる)を見ると、

使い魔かもしれないと反応するのも無理はない。