捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ18)

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偵察隊隊長｢今回、我々が確認したいことは…
知能天使が実在するのかと……………、
もし実在した場合、知能天使についての全情報だ｣

その前に、と、隊長はわたしの後ろにいる二人を見る。

悪魔執事ではなく、見たことがない人物。

一目見ただけでは、不審者なのではないかと疑うのも無理はない。

『彼らは悪魔執事ではありませんが、
悪魔を討伐する能力を持ってます。
このような悪魔についての理解もあります。
また、知能天使を見た証人でもあるので、
協力者としてついてきてもらっています』

まだまだ警戒は解けていないようだが、

何も話さないでずっと疑われないよりはまだいいかな。

偵察隊隊長｢何はともあれ、
お前達だけに重要な情報を握られるわけにはいかないからな｣

『(棘のある言い方だな)』

ｾﾍﾞｸ｢な、なんだこの人間の言い草は!
天使を倒しているのは執事達だろう!｣

ｼﾙﾊﾞｰ｢落ち着け。今ここで警戒されないようにしなければ｣

ﾊｳﾚｽ｢それでは、陣形の確認をします。
天使が出現した場合、皆様は
主様を囲むようにまとまってください。
その周りをわたしたちが囲んで警護します｣

偵察隊隊長｢なるほど……………。
お前達の主が一番真ん中、安全な場所か｣

ﾊｳﾚｽ｢それは、もちろんです。
わたしたちにとっては主様が一番大事です｣

偵察隊隊長｢それはどういう意味で言っているんだ?｣

ﾍﾞﾘｱﾝ｢主様がいるからわたしたちは悪魔の力を使うことができます。
悪魔の力がなければ、わたしたちはすぐに全滅するでしょう｣

偵察隊隊長｢チッ……………しっかり警護するんだぞ!
お前らの態度も、フィンレイ様に報告するからな!｣

隊長は、そういい逆ギレしてその場を後にした。

結局最後は強い人に縋るしかできないんだから。