捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ15)

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〜自室にて〜

もうそろそろ寝ないといけないことはわかってる。

でも、緊張と恐怖で寝れない……………

今すぐにでも、NRCに戻ってしまいたい……………

エース、デュース、ジャックにエペルにも会いたい。

何より、一人で頑張ってるグリムにも。

ﾑｰ｢主様、緊張してるんですか?｣

『、! ……………うん、そうだね、』

だめだよ。ムーがいる。

ムーも、ムーなりにできることを体張ってやってんだよ。

わたしは弱気になっちゃいけないんだ。

ﾑｰ｢確かに、皆さんいつもと違う顔してましたもんね。
それに、僕もエースさんやデュースさんたちに会いたいです｣

『え、』

ﾑｰ｢NRCでの生活も、かなり楽しかったんです!
今度はまた別の執事の皆さんと一緒に、
NRCで授業を受けて、たまには怒られたりして、
そんな生活を僕も送ってみたいんです!｣

屈託のない、真っ黒な猫なのに太陽のように明るい。

そんな笑顔に、わたしの心が少しだけ救われた気がした。

と、誰かがノックをした。

『どうぞ』

入ってきたのは、会計係のナックだった。

ﾅｯｸ｢失礼致します、主様｣

『ナック、こんばんは!』

ﾅｯｸ｢明日からの遠征、緊張されているんじゃないですか?｣

『うん、少しね…』

ﾅｯｸ｢えぇ、そうですよね。無理もありません。
でしたら、こちらのアロマをどうぞ｣

それは、手のひらサイズの小さくてかわいいものだった。