捻れた世界の悪魔執事 Ⅳ (ページ12)

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と、ラトにも声をかけられた。

ﾗﾄ｢わたしには、フルーレと同じ質問をしないのですか?｣

『え? えっと、』

ﾗﾄ｢わたしにも質問して欲しいです。
｢ラトは幸せ?｣と……………｣

『うん。ラトは、しあわせ?』

ﾗﾄ｢そうですね……………正直、
【幸せ】というものが、よくわかりません｣

『え?』

ﾗﾄ｢わたしはうまれてから、
そういうものを実感する機会が乏しかったので｣

でも……………でも、しあわせって、本当になんだろうね。

しあわせの基準は、人それぞれ違う。

人と話してる時にしあわせ

美味しいもの、好きなものを食べてる時にしあわせ

誰かと遊んでいる時にしあわせ

今こうして息をしているだけでもしあわせ

ﾌﾙｰﾚ｢じゃあ、なんでわざわざ主様に質問させたの?
主様が困ってるでしょ?｣

ﾗﾄ｢それは、わたしにも興味を持って欲しかったからでしょうかね｣

ﾌﾙｰﾚ｢もぉ…、またわけわからないこといってる｣

採寸を終え、しばらく経ち、

ついに遠征前夜の夜となった。

シルバー先輩とセベクも、この遅い時間に残ってもらった。

寮のこともあるのに、本当にありがたい……………

遠征に行くチーム全員で、

明日の予定についての作戦会議が始まった……………