【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う7 (ページ10)

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第6話【執事の秘密】ページ10

部屋で過ごしていると、
ドアをノックする音が聞こえる。

ﾑｰ「おや？どなたか来ましたね。」
「入ってもらおう。」
ｽﾋﾟｶ「かしこまりました。」

スピカがドアを開ける。
そこにはベリアンがいた。

ﾍﾞﾘｱﾝ「失礼いたします、主様。貴族との会議、お疲れ様でした。どうぞ…。一息ついて下さい。こちら、アッサムの茶葉を使ったミルクティーです。

それと、ラズベリーマフィンもございます。」

「美味しそう…ありがとう。」

私はミルクティーとマフィンを受け取る。

ﾍﾞﾘｱﾝ「ロノくんの新作スイーツらしいですよ。」
ﾑｰ「とても美味しそうです…！」
ﾍﾞﾘｱﾝ「実は先日、試作品を味見したのですが…。すごく美味しかったです。」

「それは楽しみ。いただきます。」

そのあと私は、ミルクティーとマフィンをゆっくりと楽しんだ。

ﾍﾞﾘｱﾝ「いかがでしたか？」
「すごく美味しかったよ。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「フフッ…♪ ロノくんに伝えておきますね。きっと、すごく喜ぶと思います。ムーちゃんの分も用意してもらいましょうね。」
ﾑｰ「やったー！楽しみです！」

ｽﾋﾟｶ「良かったですね。」
「スピカも頼めば？」
ｽﾋﾟｶ「そうですね…アイツの分も一緒に頼みましょうか。」
「それはいいね。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「それにしても…。最近…忙しくしてしまってすみません。貴族との会議に何度もご出席していただいて…。」
「全然…私ができるのはこのくらいだから。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「知能天使が現れてから…。貴族もバタバタしているようですね。」
「まぁ、天使は通常な姿でも大変なのに知能が加わるとなるとさらに苦戦することになるだろうし。」
ｽﾋﾟｶ「私達の世界では知能を持つのが当然でしたからね。」

まぁ、ジェーナも知能を持つ天使族。
…天使はジェーナだけじゃないけれど。

ﾍﾞﾘｱﾝ「あの…少し話は変わりますが…。主様に話さないといけないことがあります。」
「話さないといけないこと？」

…この前起きた悪魔化のこと？

ﾍﾞﾘｱﾝ「申し訳ありません…ムーちゃん、スピカさん…。少しだけ主様と2人にしてもらっていいですか？」
ﾑｰ「え？は、はい！分かりました！」
ｽﾋﾟｶ「それではノーヴァの様子でも見に行きましょうか。」

そう言って2人は部屋の外へ出る。