【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う7 (ページ7)

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第3話【7番の塔】ページ7

あの状況から、
私達はあの男を「天使」と判断している。

そして仮として「知能天使」と呼んでいる。

貴族達は話を聞き、
困惑している。
当たり前……だけど、

私の世界では「昔」に戻っただけ。

……ルカスがとある提案をする。

知能天使が飛び去ったのは、
ここから北西の方向。
そこには古の塔が存在する。

その塔の調査を許可させてはくれないか、と。

もちろん、
古の塔に行くということは、「誰かが死んでもおかしくない」ということ。

でも、それだけ価値がある。
ハイリスクハイリターン…。

塔は16基あり、知能天使が飛び去ったのは7番目の塔。
現存する塔の中でも最も状態が良いとされているらしい。

もしかしたら、
そこには『天空世界』があるかもしれない。

新しい情報を得るには、危険を承知の上で立ち向かわなければならない。そうしないと、この世界は終わる。

…ルカスの説得のおかげで
塔の調査許可が下りた。

今回は、グロバナー家の偵察部隊も同行することになる。
フィンレイ様も、私達の言うことが真実なのか、確証を得たいから。

___報告会も終わった。