【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う7 (ページ5)

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「あなたは…。」

天使？「うーん…。聞いた話によれば、悪魔執事の主は男だったような。」
「！！」

私は、初めてエスポワールの街へ行った時のことを思い出す。

“悪魔執事の主は、『とっくにいなくなった』はずだろ？”

“10年ほど前に死んだって聞いたが…聞いた話によれば確か、男だって聞いたが…。”

天使？「それに、あなたは悪魔(そちら)側ではなく、天使(こちら)側でしょう？」
「何…言って…。」
天使？「あなたからは、私達と同じ“ナニカ”を感じるんだ。」

「それって…。」

“姉さん！！”

“Aちゃん。”

“Aよ…。”

「ジェーナ…お父様…お祖父様…。」

ﾘﾝﾀﾞ「主様…！その言葉を鵜呑みにしてはダメです…！！」

ﾍﾞﾘｱﾝ「皆さん、主様を守ってください！」
ﾊｳﾚｽ「もちろんです…。」
ﾎﾞｽｷ「あぁ…。」

天使？「そんなにピリピリしないでいいよ。今は君達と戦うつもりはないから…。それじゃあ私はこれで失礼するよ。」

ﾛﾉ「おい！待ちやがれ！」
ﾐﾔﾋﾞ「くっ…おらっ！！」

ミヤビが木に飛び乗り、天使を止めようとした。が、天使はすぐに消え、ミヤビは真っ逆様。

ｳﾞｪﾙｽ「ミヤビ！！」
ﾐﾔﾋﾞ「このくらいの高さなら！！」

ミヤビは苦無を木に差し込み、落下は免れた。

ﾉｰｳﾞｧ「お嬢！！大丈夫か！？」
ｽﾋﾟｶ「何かされてないですよね！？」
「うん…でも…。」

私の前にも…主という存在は少なからず1人以上はいた…？