【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う7 (ページ28)

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【希望の月】ページ28

？『ありゃ？みんなとはぐれちった。』
？『んあなぁ？』
？『安心しな。オレが守るから。』

金色の髪に桃色の瞳……。
白銀の髪に紫色の瞳……。

あれは……。

ｽﾋﾟｶ『キミ達……誰？』
？『うわっ！！ボロボロお化け！！』

ｽﾋﾟｶ「その言葉に苛つきを覚えました。……今でも覚えています。」

ﾉｰｳﾞｧ『オレはノーヴァ！こっちはお嬢！……まだ喋れないけど。』
ｽﾋﾟｶ『見た感じ裕福そうだけど、何しにきたの？』
ﾉｰｳﾞｧ『迷った！！迷子！！死ぬかも！！』

ｽﾋﾟｶ『は？』

ｽﾋﾟｶ「私は、ノーヴァから色々聞きました。この御方の弟が、天使族の末裔で虐げられている。だから、日本へ偵察に来たのだと。そこで適当に歩いていたら迷ってしまったと言うこと。

私は、少しノーヴァとネブラを照らし合わせました。彼に似ているな、と。

……そう思っていた時、突然声をかけられました。」

男『おい！！このガキども金持ちっぽいぞ！！』
男『なに！？なら、連れてくぞ！！』

ﾉｰｳﾞｧ『はっ！？ちょ、離せよ！！』
男『黙れ！！』

ｽﾋﾟｶ「ごん、とノーヴァは硬い石で頭を殴られ気絶させられた。……私は怖くてみているしかできなかった。」

『やゃ！！やや！！』
ｽﾋﾟｶ『！！……お前ら、やめろ！！』

ｽﾋﾟｶ「お嬢様が幼いながらに抵抗し、ノーヴァを守っている姿をみて、体が勝手に動きました。

……少し経つと、先程の男達は消えていました。」

ｽﾋﾟｶ『俺が……勝った？……守れたの、か？』
『ス……スピィ……スピｨｷｬ！！』
ｽﾋﾟｶ『！！』

ｽﾋﾟｶ「ノーヴァはまだ喋れないと言いました。ですが、確かにお嬢様は言ったんです。私の名前を。

……嬉しくて、思わず抱きしめてしまいました。ノーヴァも目が覚めたみたいで、『えぇー！？羨ましい！！』と、嘆いていました。……ふふ。

その後、家族が迎えに来たようで帰って行った。と思いましたが、ノーヴァが説得してくれたおかげで私はお嬢様のお世話係になることができました。」