【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う7 (ページ20)

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明日は知能天使調査の遠征。
もうそろそろ寝ないといけないのに…。

…何故か眠れない。

ﾑｰ「主様、緊張してるんですか？」
「うーん…。多分？」
ﾑｰ「確かに…。いつもとは執事の皆さんの雰囲気も違いますよね。うーん…。なんだか僕も少し緊張してきました。」

すると、ドアをノックする音が聞こえる。

ﾑｰ「こんな時間に誰でしょう？」
「どうぞ。」

ﾅｯｸ「失礼いたします、主様。」
「ナック。こんばんは。」
ﾅｯｸ「明日からの遠征、緊張されてるんじゃないですか？」
「ちょっとね…。」

ﾅｯｸ「そうですね。無理もありません…。こちらのアロマをどうぞ。」
「これは？」
ﾅｯｸ「ラベンダーの香りがするアロマでございます。枕元に置くと安眠効果があります。」
「ありがとう、ナック。」

ﾅｯｸ「いえいえ…。主様の心をリラックスさせるのも執事の仕事でございます。」
ﾑｰ「くんくん…！いい匂いがします！」

ﾅｯｸ「それに、このナック…。自慢じゃありませんが長いこと不眠ですので…。安眠の為のグッズは豊富に持っております。アロマでも眠れない場合は他にも…。」

すると、廊下を走る音が聞こえる。

ﾗﾑﾘ「主様〜！」
ﾅｯｸ「はぁ…。せっかくいい雰囲気だったのに…。一気に崩れてしまいましたね…。」

ﾍﾞﾙ「ちょっとラムリ！もう夜なんだから走らない！」
「あ、ベルも来た。」

ﾗﾑﾘ「げっ！ナックじゃん…。まぁ…そんなことより…！主様！明日から遠征ですよね？ボク、主様が緊張で眠れないんじゃないかと心配で…。」

「…心配してくれてありがとう。」
ﾗﾑﾘ「ジャーン！チェスを持ってきました！眠くなるまで一緒にチェスにしましょう！」

ﾅｯｸ「ラムリ…！チェスなんてしたらそれこそ眠れませんよ。」

ﾗﾑﾘ「はぁ？それは主様の決めることだから。ナックこそ用事が済んだんなら早く部屋から出ていけば？ボクは今から主様とチェスをするからね〜。」

ﾅｯｸ「グッ…」

ﾍﾞﾙ「アンタ達、主様の前y」

ベルが注意している途中に、またドアをノックする音が聞こえる。