第11話【執事の優しさ】 ページ19
ついに明日は、遠征へ行く日。
ﾍﾞﾘｱﾝ「主様、どうぞこちらへ。」
「ありがとう、ベリアン。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「それでは明日、遠征に行く方は揃っていますね。」
ﾊｳﾚｽ「はい、大丈夫です。」
ﾎﾞｽｷ「あぁ…。」
ｳﾞｪﾙｽ「問題ありません。」
ﾐﾔｼﾞ「大丈夫だ。」
ﾗﾄ「はい、私はここにいます。」
ﾘﾝﾀﾞ「大丈夫です…。」
ﾙｶｽ「オッケーだよ、ベリアン♪」
ﾑｰ「頼もしいメンバーですね。」
ｽﾋﾟｶ「そうですね。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「主様…。これを伝えるのは大変心苦しいのですが…。7番の塔は遠いですからね。今回の遠征は長旅になります。馬を使っても数日かかるでしょう…。」
「かなり遠いね。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「申し訳ありません…。主様には苦労をおかけします。ですが…ご安心下さい。旅先でもお手伝いの品質は落としませんので。」
「ありがとう…。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「さて…。今回の目的は、知能天使の調査です。そこで皆さんに2つ守って欲しいことがあります。
1つ目は深追いしないこと。
相手の能力が分からない以上…。無理な攻撃は避けて下さい。
知能天使についての調査が今回の目的ですが…。
何よりも主様の安全が第一です。私が『退却』と言ったら、すぐに命令に従って下さい。」
ﾊｳﾚｽ「承知しました。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「そして、もう１つの守って欲しいことは…。知能天使を討伐してはいけません。」
ﾗﾄ「討伐してはいけない？どうして？」
ﾘﾝﾀﾞ「多分…知能天使は唯一会話のできる天使だから、捕まえて情報を聞き出す…って考えだと思う…よ…。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「その通りです。」
ﾗﾄ「ふむ…なるほど。分かりました。捕まえてから、拷問して情報を聞き出すのですね。それはそれで楽しそうです。」
ｳﾞｪﾙｽ「……何故そのような物騒な発想になる。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「とにかく知能天使が話ができる状態なら大丈夫です。」
ﾐﾔｼﾞ「わかった。」
ﾎﾞｽｷ「羽狙いか…。」
ﾙｶｽ「捕まえたら、どんな話が聞けるだろう？楽しみだね♪」
ﾍﾞﾘｱﾝ「実際の細かい戦術はあとでハウレスくんと打ち合わせましょう。」
ﾊｳﾚｽ「はい、承知しました。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「主様…。明日の遠征は不明確なことが多く不安かと思います。
ですが安心して下さい。何があってもここにいる執事がお守りします。
皆さん、戦闘には手慣れた執事達ですからね。」
「ありがとう。」
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作者名：月夜 | 作成日時：2024年2月3日 18時
