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ベリアン「さてと…。」
「…話って何?」


ベリアン「この間のバスティンくんについてです。」


やっぱりか。


ベリアン「彼は契約している悪魔に飲み込まれそうになり…。それを主様に助けていただきました。」
「私にもよくわからない。」


ベリアン「あの…。主様は気づかれたのではありませんか?悪魔執事になる条件について…。」
「…えぇ…なんとなくだけど。」
ベリアン「やはりそうでしたか…。」



私はベリアンから説明を受ける。



悪魔執事になれる条件は、
絶望を経験したこと。


生きることをやめたくなるほど、
辛く苦しい絶望。


つまり、ここにいる18人の執事達は
それぞれが何かしらの絶望を経験してきたということ。


悪魔と契約するには、強靭な精神力が必要。
通常の人間では耐えきれず死んでしまう。
でも、絶望を経験した者なら契約することができる。
それくらい、悪魔執事は辛いもの…。


みんな強いけど、弱い。
前のバスティンのように、その強さは硝子のように脆い。


ベリアンは、遠い昔のことだから覚えてないと言う。


…本当に貴族は最低だ。
彼らは死にたくなる絶望を味わったのに、
悪魔執事ということだけで苦しさを倍増させる。

なんのために、執事達は戦っているのだろうか。
貴族のためだけならば、納得いかない。


……絶望、か。
それなら私も……悪魔執事になれる条件は達成している。

第8話【向き合えるきっかけ】→←第6話【執事の秘密】



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作者名:月夜 | 作成日時:2024年2月3日 18時

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