【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う7 (ページ2)

今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:1,924 hit

第1話【貴族との会議】ページ2

《A視点》

私とルカス、ハウレスの3人はグロバナー家の会議に出席していた。

ﾌｨﾝﾚｲ「お忙しいところありがとう。ルカス、ハウレスくん。そして…悪魔執事の主…。感謝するよ。」
「どうも…。」

ﾌｨﾝﾚｲ「それでは、会議の前に誓いの言葉を…。」

ﾊｳﾚｽ「グロバナー家の憲章に従い何事も隠さず、真実を述べることを誓います。」
ﾙｶｽ「私も…誓います。」
「私も誓います…。」

ﾌｨﾝﾚｲ「ふむ…よろしい。できたらもっと早くこの場を設けられればよかったんだけどね。色々と忙しくて、今日になってしまった。

一応、概要は耳に入れてるからね…。大まかなことは把握しているつもりだけど…。3ヶ月前…。遠征であったことを詳しく聞かせてもらっていいかな？

今日ここにいる貴族はグロバナー家の中でも最高位の人間しかいない。私達が決定すれば…。グロバナー家の軍隊を動かすこともできる。

そういう重要な会議だと認識した上で…できるだけ詳しく話を聞かせてほしい。」

ﾊｳﾚｽ「かしこまりました。フィンレイ様。私達は依頼の通り…。行方不明のサルディス家部隊を探していました。しかし、結論から申しますと…。この依頼はサルディス家の罠でした。どうやら、悪魔執事の暗殺を目論んでいたようです。」

ﾌｨﾝﾚｲ「はぁ…どうやらそうだったらしいね。本当に、サルディス家らしい。悪魔執事を殺して…。グロバナー家の権威を失わせようとしている。彼らは1日でも早く、貴族の頂点に返り咲きたいんだ。」

貴族「まったく…。サルディス家の連中は相変わらずだな。」
貴族「今回はしっかりと報復すべきなんじゃないか？」

ﾌｨﾝﾚｲ「皆さん、静粛に…。彼らの政治的な揺さぶりは今に始まったことじゃない。お互い全面戦争は避けたいからね。できることと言えば…。毎度のことながら、親書で遺憾の意を伝えるぐらいだ。」

貴族「なぜだ？弱腰な外交だとよりサルディス家に舐められるだけだ！」
貴族「そうだ！そのとおりだ！」