【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う6 (ページ4)

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ｽﾋﾟｶ「ロノさんの言う通りです。私だって、過去に大切な人を自分のせいで亡くしました。」
「えっ…？」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「スピカさんも…？」

ｽﾋﾟｶ「私も、生きる意味が消えてしまいました。でも、とある方のおかげで大切な人…お嬢様と出会えました。…生きていれば辛いことがある…。でも、その以上に幸せだってたくさんあります！」

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「幸せ…？」

ｽﾋﾟｶ「ですから、生きてください。そして、お嬢様に…A様に仕える者同士、幸せを掴みましょう。」

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「……。」

＊＊＊
《not視点》

ｼﾞｪｼｶ『バスティン。いい仲間が出来たんだな。』

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「ジェシカ…。」

ｼﾞｪｼｶ『こんな風に言ってくれる仲間を裏切っていいのか？ここで諦めていいのか…？』

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「ジェシカ…。そうだよな…。俺は…誇り高き戦士。最期は自分より強い戦士にやられるのが本望…。ここで諦めたら…。そっちで、お前に合わせる顔がない。」

ｼﾞｪｼｶ『それでこそ、お前だ…相棒。』

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「約束するよ、ジェシカ。時間はかかるかもしれないけど…。俺は…強くなる。もう二度と、誰も失わないくらい…。強くなってみせる。」