【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ7)

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第27話【不可解な天使】ページ7

《not視点》

ﾊｳﾚｽ「よし！後少しだ。」
ﾑｰ「いい調子です！このままいけば、天使たちをすべて倒せますよ！」

天使「……。」

すると、天使たちは羽根を羽ばたかせ空へと飛び立つ。

ﾑｰ「あれ？急に天使たちが飛び去り始めました！」
ﾛﾉ「まさか…退散してんのか…？そんな馬鹿な…。」

ｽﾋﾟｶ「天使が負けを認めた…？」
ﾉｰｳﾞｧ「何の冗談だよ、それ…。」
ﾊｳﾚｽ「いいや、それはありえない…天使が逃げるなんて、これまで一度もありませんでした。」

ﾙｶｽ「ハウレスくんの言う通り、この状況はありえない。天使が上空に消えるのは、『人間を襲う』という目的を達成したときだけ…普通の天使ならば、戦いを放棄して逃げ帰ったりなんて…。」

ﾑｰ「もしかして、天使は他の目的を達成したから帰ろうとしてるんじゃ…。」
ﾊｳﾚｽ「他の目的…だと？」

すると次の瞬間…。

ﾙﾅ「『ゼパルを返せ！！』」

Aの大きな声が聞こえる。
みなが見てみると、一体の天使がゼパルの遺体を持ちながら飛び立っている。

ﾌﾙｰﾚ「あれは！あいつら、ゼパルさんの遺体を天空に運ぼうとしている！」
ﾙｶｽ「ゼパルくんの遺体を…？」
ﾊｳﾚｽ「天使の目的は、やはりゼパルさんの遺体か…！」

ﾌﾙｰﾚ「待て！！ゼパルさんの遺体を返せ！！」

フルーレが天使へと叫ぶ。
だが天使には届かない。

ﾊｳﾚｽ「…もう無理だ、フルーレ。あんな上空に飛ばされたら、攻撃も届かない。」
ﾌﾙｰﾚ「ゼパルさん！ゼパルさん！！」
ﾑｰ「フルーレさん、落ち着いてください！」

ﾌﾙｰﾚ「くそ…くそ…ごめんなさい…ごめんなさい…ゼパルさん…俺は役立たずだ…ゼパルさん……ゼパルさん…。」
ﾑｰ「フルーレさん…。」

「「お嬢！/お嬢様！」」

よく見てみると、Aが倒れている。

ﾉｰｳﾞｧ「しっかりしろ！」
ｽﾋﾟｶ「お嬢様！」

まるで、何かが抜け落ちたかのようになっている。

ｽﾋﾟｶ「ルカスさん！お嬢様を…！」
ﾙｶｽ「わかっている！」

ノーヴァたちは一度屋敷へと戻ることになった。
一刻も早くAの容態を確認しなければならないからだ。