【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ47)

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第8話【最悪なサイレン】ページ47

いつの間にか、翌朝の早朝になっていた。

ﾌﾙｰﾚ「主様、お着替えが終わりました。」
「ありがとう、フルーレ。」
ﾌﾙｰﾚ「いえ、これが俺の仕事ですから。それに嫌々やっているわけじゃないですよ。」
「そうなの？」

ﾌﾙｰﾚ「あ、主様のお世話ができることは…俺にとって栄光なことだし…う、嬉しいことですから…。」
「…いつも本当にありがとう。」

ﾌﾙｰﾚ「……主様…本日は、古の塔の探索に行かれるんですよね？」
「えぇ。」

ﾌﾙｰﾚ「主様が塔の存在を知ったのは、つい最近なので知らないのも無理はありませんが…古の塔に近づくことは、俺たち悪魔執事でも避けるほどかなり危険な行為なんです。

塔にまつわる情報はかなり少なくて、どんな危険が待ち受けているか…すみません、主様を不安にさせたいわけじゃないんです…ただ…とても心配で…。」

フルーレ…。

ﾌﾙｰﾚ「ハウレスさんやボスキさん、バスティンなど…強い執事たちも一緒なので、きっと大丈夫だとは思うんですけど…。」
「みんなで無事に帰ってくるから。」
ﾌﾙｰﾚ「主様…無事を祈っています。どうかお気をつけて…。」

＊＊＊

ﾑｰ「あっ…！主様！お着替えが終わったんですね！」
ﾕｰﾊﾝ「おはようございます。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「主様、おはようございます。昨夜はよく眠れましたか？」
「まぁまぁかな。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「ご安心ください、主様。たとえ何があっても、主様だけは、必ずお守りします。それに同行するのは、優秀な執事ばかりです。きっと無事に帰ってこられますよ。」

ﾊｳﾚｽ「ベリアンさん、2階の執事は全員揃っています。」
ﾎﾞｽｷ「ふわぁ〜あ。やっぱり朝早く起きると眠ぃな。」
ｱﾓﾝ「ったく、何回起こしたと思ってるんすか。」
ﾌｪﾈｽ「ボスキは朝が弱いからね。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「2階の執事の皆さんは準備万端ですね。」
ﾅｯｸ「私もいつでも出発できます！」
ﾉｰｳﾞｧ「オレも！」

ﾍﾞﾘｱﾝ「ナックくんと私、ノーヴァさんはもう準備ができていますが…。」
ﾅｯｸ「おや？ロノくんとバスティンくん、それにスピカさんが来てませんね…。」

ﾉｰｳﾞｧ「スピカはさっき2人の様子見に行ったよ。」