【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ44)

今日:28 hit、昨日:22 hit、合計:1,767 hit

第7話【出発前夜】ページ44

ﾍﾞﾘｱﾝ「あなたがシノノメ・ユーハンさんですか。」
ﾕｰﾊﾝ「初めまして。あなたはベリアンさんですね。」

ｱﾓﾝ「こいつが不法侵入してきたっていうサルディス家の…？」
ﾊｳﾚｽ「なぜサルディス家の人間が…。」
ﾎﾞｽｷ「つーか、単身でこの屋敷に乗り込んでくるなんて…いい度胸だな。」

やっぱり、みんな警戒してるな…。
然程、やばい人には見えないけれど…。

ﾕｰﾊﾝ「ちょっと落ち着いてくださいよ。私は争う気はないですから。私がここに来たのは、別の目的です。」
ﾌｪﾈｽ「別の目的…？」
ﾍﾞﾘｱﾝ「ユーハンさん。もう少し詳しく事情をお聞きしてもよろしいですか？」
ﾕｰﾊﾝ「もちろん、いいですよ。まずは自己紹介からですね。」

ﾉｰｳﾞｧ「なんだか良好的だな、怪しさはすごいけど。」
「ノーヴァ、黙ってて。」

ﾕｰﾊﾝ「私は『シノノメ・ユーハン』。サルディス家の軍隊にて少佐を務めています。」
ﾑｰ「少佐…？」

ﾌｪﾈｽ「少佐というのは、軍事階級のひとつだよ。軍の中でも、一握りの人間にしかなることが出来ないんだ。」
「見た感じ若いけれど…少佐とは凄いわね。」

ﾕｰﾊﾝ「もしや…あなたが、この屋敷の主様ですか？」
「えぇ。私はA・ローズウェイ。よろしくお願いします。」
ﾕｰﾊﾝ「お会いできて光栄です。この度は、我らサルディス家のため…古の塔の探索をお受けいただき、心から感謝いたします。」

ﾑｰ「礼儀はしっかりしている方みたいですね！」
ﾕｰﾊﾝ「！？ね、猫が…喋ってる！？」
ﾉｰｳﾞｧ「今頃〜？」

ﾑｰ「僕は喋る猫執事なんです！」
ﾕｰﾊﾝ「面白い！さすが悪魔たちの住むお屋敷ですね。」

…偏見が凄い。
あと、悪魔“執事”の住む屋敷なんだけどな…。

ﾎﾞｽｷ「おい、いいから本題に入れ。」
ｱﾓﾝ「サルディス家の少佐殿がウチに何の用っすか？」
ﾕｰﾊﾝ「おっと！そうでしたね！」

すると、ユーハンさんは真面目な表情をする。

ﾕｰﾊﾝ「今日、私がここに来たのは…皆様の道案内をするためです。」

「「「道案内？」」」

私、ノーヴァ、ムーの声が重なる。