【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ5)

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第26話【執事の暴走と異彩を放つ主】ページ5

《not視点》

_数分後_

なんとか2人で協力し、一気に大量の天使たちを倒すロノとバスティン。

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「はぁ…はぁ…。」
ﾛﾉ「バスティン！無理すんな！いったん下がってろ！」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「俺は…まだまだやれる…。」
ﾛﾉ「とにかく下がれ。次はオレが前に出る！お前はオレのサポートをしろ！」

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「はぁ…はぁ…なぜ俺が…ロノのサポートを…。」
ﾛﾉ「いいから、ここはオレに任せろって…お前、もう疲れ切ってるじゃねえか！」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「はぁはぁ…俺は…まだ…大丈夫だ…。」
ﾛﾉ「いいから一旦下がれ！バスティン！オレが前に出る！オレの背中は預けたからな！」

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「はぁ…はぁ…『背中を預ける』…だと…？」

?「バスティン…俺の背中預けたぜ。」

バスティンの脳裏にその言葉が浮かぶ。

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「…うっ…くっ…。」

ﾙｶｽ「バスティンくん？」
ﾌﾙｰﾚ「バスティンの様子がおかしい…。」

ﾛﾉ「おい、バスティン。どうした？大丈夫か？」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「…黙れ！俺に触るな！」
ﾛﾉ「バスティン…。」

バスティンは明らかに動揺している。まるで何かに怯えるように。

ﾊﾞｽﾃｨﾝ「全部…俺ひとりでやるんだ…仲間なんて…いらない…。」

バスティンは1人で行ってしまう。

ﾛﾉ「おいバスティン…待て！ったく…なんだよあいつ！」

天使「し、死に…な…さ…」

ﾑｰ「バスティンさん、鬼気迫る勢いですね…。」
ﾌﾙｰﾚ「でも、あんな戦い方…無茶すぎるよ。」
ﾙｶｽ「そうだね。あのままではバスティンくんの身体がもたない。」

ﾙﾅ「『そろそろマズイな…。』」

バスティンたちの様子を見ていたAが歩き出す。
バスティンたちの元へ。

ｽﾋﾟｶ「お嬢様！？何をするおつもりで…そちらへ行ってはダメです！」

スピカが慌ててAの腕を掴む。
が、手を振りはらわれてしまう。

ﾙﾅ「『悪いな…スピカよ。今は役目を果たすだけだ。』」

Aは重みのある言葉でそういう。
彼女の瞳は、美しい紫色から全てを見透すかのよう深碧色へと変わっていた。

そしてAはまた歩き出す。

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