【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ37)

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第4話【満月の夜に】ページ37

数分後…。

ﾛﾉ「主様、こちらをどうぞ。」
ﾑｰ「甘くていい香りの飲み物ですね〜。」

ﾛﾉ「メープルホットミルクです。体も温まって、リラックスできると思いますよ。」
ﾌﾙｰﾚ「主様、こちらのブランケットもお使いください。身体が冷えてしまうといけないので…。」
「2人とも…ありがとう。すごく温かいよ。」
ﾌﾙｰﾚ「また何かあれば気軽にお申し付けくださいね。」

甘くて美味しい…流石はロノの作った飲み物。
ブランケットも温かい素材でできてるのか温まる…。

ﾛﾉ「さてと、さっさと弁当の仕込みを終わらせちまうか。見とけよ、ムー！オレの包丁さばきを…！」
ﾉｰｳﾞｧ「うぇ〜い！」

ロノは凄い速さで食材を切る。

ﾑｰ「す、すごいです！」

次は切った食材をフライパンで焼く。

ﾛﾉ「よっと。」
ﾑｰ「おぉ！リズミカルな鍋ふり！」
「さすがロノ。料理の工程も凄い。」
ﾛﾉ「まぁ、オレは調理係ですからね。これくらいは、出来て当然っていうか…。」

ﾑｰ「そういえば、ロノさん。僕たち執事のご飯も作ってくれますけど…いつも、1人で料理をしてるんですか？」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「いいや。いつもはバスティンを手伝わせてるぜ。」
ﾑｰ「バスティンさんが…？意外です…。」

ﾛﾉ「バスティンは、食べ物のことになると貪欲だからな。つまみ食いさせてやる代わりに、手伝わせてるんだ。繊細な味付けとかは任せられねぇけど。」
ﾉｰｳﾞｧ「ふぇ〜オレもよくスピカにこき使われてるからなぁ。」
ﾛﾉ「パン生地こねたり、食材運んだり…単純な調理は全部あいつにさせてるんだよ。」
ﾑｰ「確かに力がいる仕事はバスティンさん、得意そうです！」

ﾛﾉ「だけどここ最近のバスティンのやつ、一切手伝いに来なくなって…オレから話しかけてやっても、無視だからな。チッ…あいつ、前から変だったけど最近はもっと変だぜ。だから、フルーレが手伝ってくれてマジで助かった。ありがとうな。」

ﾌﾙｰﾚ「タダで手伝うわけじゃないからね。お返しのケーキ、忘れたら許さないよ。」
ﾛﾉ「わかってるよ。仕込みが終わったら作ってやるから。」