【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ34)

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第2話【肉の煮込み】ページ34

ﾍﾞﾘｱﾝ「というわけで…行方不明のサルディス家の部隊を助けに、古の塔の探索に行きましょう。」

ｱﾓﾝ「正直、気乗りしないっすね〜。」
ﾊｳﾚｽ「アモン、そう言うな。グロバナー家からの命令なら従わないわけにもいかないだろう。」
ｱﾓﾝ「そりゃあもちろんそうっすけど…。」

「…やっぱり、みんな嫌だよね。」

そりゃあ、自分たちのことを嫌ってる人たちからの危険な依頼は受けたくないよね…。

ﾌｪﾈｽ「正直、サルディス家とは昔から良好な関係とは言えませんので…。」
ﾗﾑﾘ「あんな奴らできたら助けたくもないよね〜。」
ﾉｰｳﾞｧ「あらまぁ、正直なこと！」

ﾅｯｸ「ふむふむ…いつもの天使狩りの依頼に比べると、報酬もかなり弾んでいますね。ふふふ。この報酬が手に入れば、屋敷の修繕費用の足しになります。更に残った資金を貯めておけば、屋敷の財政状況もある程度安定しそうですよ。」

…1人賛成派がいた。

ﾗﾑﾘ「はぁ〜あ。ガリ勉ナックがまたお金の計算してるよ…。」
ﾛﾉ「まぁ、塔の探索なんて危険すぎるしな。これくらい払ってもらわねぇと困るぜ。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「さて、それでは今回の探索に向かうメンバーですが…。

まずは1階の執事…つまり私と、バスティンくん、ロノくん…それにナックくんをフォロー役に加えて…。

さらに2階執事のハウレスくん、フェネスくん、ボスキくん、アモンくん。

以上のメンバーで行きましょう。」

ﾅｯｸ「お任せください。」
ﾊｳﾚｽ「わかりました。」
「頼もしいメンバーだね。」
ﾑｰ「今回の依頼がそれだけ危険だってことですかね。」
ﾊｳﾚｽ「ご安心ください、主様。主様の安全はこの命に替えても必ずお守りします。」

ﾑｰ「ぼ、僕も天使は怖いですけど…主様を守るためについていきますよ！」
ﾉｰｳﾞｧ「オレもオレも！」

ｽﾋﾟｶ「……。」
「スピカ？」
ｽﾋﾟｶ「…私は……いえ、何でもないです。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「それでは明日の朝に出発いたしましょう。皆さん、それまでに準備をしておいてください。」
ﾊｳﾚｽ「はい。」

スピカ…どうしたんだろう。