【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ33)

今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:1,731 hit

＊ページ33

ﾍﾞﾘｱﾝ「こらこら、ロノくん。主様の前で乱暴な言葉遣いはいけませんよ。」
「…それで、依頼の内容は？」

ﾍﾞﾘｱﾝ「おっと、すみません。話が脱線してしまいましたね。今回届いた依頼…それは…。」

それは…。

ﾍﾞﾘｱﾝ「古の塔の探索でございます。」

ﾛﾉ「古の塔だと？」
「古の塔って確か…。」

_ _ _

ﾐﾔｼﾞ「ここからも見えるが、あの高く天まで伸びている塔のことだ。

中央、東、西、南、北。５つの大地を囲むように建っている。

いつ何の目的で作られたかは謎だけれど、塔に近づくと天使が襲ってくると言われている。」

_ _ _

ベリアンから話を聞くと、

サルディス家の部隊が塔の探索に行ったきり行方不明になってしまったらしい。

何故危険なのに探索に行ったのかというと、古の塔は保存状態が良く、天使たちがいる『天空世界』まで繋がっているかもしれないらしい。

サルディス家は塔に登って、『天空世界』を崩壊しようとしたらしい。

こっちの理由は、現在のグロバナー家の地位が気に食わないということ……。

悪魔執事が現れる前にこの世界を統治していたのはサルディス家だった……当時のサルディス家はたくさんの兵を従え、天使たちと戦っていたらしい。

しかし、突然グロバナー家から天使に対抗できる『悪魔執事』が現れ……サルディス家はグロバナー家に地位を奪われてしまった。

この世界で1番の地位を得られるのは、『天使と対抗できるもの。』だということ。

地位を取り戻すために、『天空世界』を探しに行くも、サルディス家の部隊は行方不明になってしまった。

そして、私に依頼が来たということ。

ﾛﾉ「ったく、人使いの荒い貴族様だぜ。」
ﾑｰ「サルディス家の部隊は、大丈夫なんでしょうか？」
ﾛﾉ「もう既に天使に消されてるんじゃねぇか？探しても無駄だと思うけど…。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「それはそうかもしれませんが…主様…この依頼、いかがなさいますか？」
「かなり危ない依頼だけど…。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「まぁ…そうは聞いたものの、我々に断る権利はないのですが…。」
「でしょうね…。」
ﾛﾉ「オレたちは所詮、グロバナー家の便利屋だからな。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「それでは早速、皆さんを呼びましょう。」

また、何か嫌な予感がする…。