【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ31)

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バスティンの後を追うと、そこは裏通り…つまり路地裏だった。

ﾑｰ「バスティンさん！」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「ムー、……主様。どうかしたか…？」

「何かあったの？最近、みんなを避けているように見えるけど…。」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「別に…そんなことは…。」

ﾑｰ「あのときですよね。墓場の森で、天使に囲まれた時…バスティンさんはロノさんと協力することを拒絶していました。バスティンさんはとても強いのに…どうして誰かと協力することを避けるんですか？」

私はそのときのことを覚えていないから、よく分からないけど…。

「…過去に何かあったの？」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「それは…。」
ﾑｰ「この前、『仲間と絆を作りたくない』と言っていたことと何か関係が…。」

「何かあるのなら、私に言って。相談に乗る。」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「主様………すまない。これは…俺の問題だ…放っておいてくれ…。」

「そんなことできるわけ……バスティン！」
ﾑｰ「行ってしまいましたね。」

その後、バスティンは人混みに姿を消した。
私とムーはバスティンを追わず、感謝祭の会場へと戻った。これ以上は彼の心を壊したくない。

ｽﾋﾟｶ「バスティンさん…。」