第12話【執事の本音】 ページ30
案の定、広場に戻ると満面の笑みで待機していたスピカに右ストレートを喰らうノーヴァ。
スピカ「次サボったらこれプラス撃つぞ?」
ノーヴァ「どこぞの包帯無駄遣い装置かよ…ってオレも包帯ぐるぐる巻き人間だったわ。」
「そんな安易に命を葬らないで…。」
そしてノーヴァは無理矢理スピカに連れて行かれた。自業自得だから無視することにした。
ムー「あっ!ベリアンさんがステージに出てきました!」
「頑張れ…ベリアン。」
ベリアンは観客に深くお辞儀をすると、ピアノの椅子に腰をかけた。ベリアンの細くしなやかな指から美しい音色が広がっていく。
その場にいる誰もがベリアンから目を離せなくなっていた。
ムー「ベリアンさん、楽器を演奏できたんですね!音色はもちろん美しいですが…演奏しているベリアンさんもすごく綺麗でかっこいいです!」
「目と耳の保養ってこういうことね…。」
ムー「悪魔執事の皆さんって、本当に多才ですね!僕もいつか何か披露できるようになりたいです!」
ムーと話で盛り上がっていると…。
バスティン「……。」
「あれは…バスティンも来てたんだ…。」
ムー「ロノさんのお店を手伝いに来たんでしょうか?」
「でも、ロノの店とは違う方向に行ってるよ…それに浮かない表情してるし。」
何かあったのだろうか…。
ムー「やっぱり死神調査の後から、バスティンさんの様子がおかしい気がします。あ、あの…主様!バスティンさんを追いかけてみませんか?」
「ムー…気持ちはわかるけど、そんなに何度も何度も人のことを尾行するのは良くないよ。」
ムー「でも、バスティンさん、何か悩んでいるのかもしれません…僕、バスティンさんには何度も助けられてますし…力になれるなら、バスティンさんの力になりたいです。」
このままじゃ、止めても1人で行っちゃいそうだし…。
「…いい?少しだけだよ?執事のみんなも心配しちゃうだろうし…。」
ムー「ありがとうございます!」
スピカ「……。」
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作者名:月夜 | 作成日時:2023年12月9日 22時