【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ24)

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第9話【執事の買い物】ページ24

ﾊｳﾚｽ「えっと…ここでいいか…。」

ハウレスはある店の中に入る。

ﾑｰ「おや？お店に立ち寄ったようですね。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「あれは、女性のお召し物を売っているお店のようですね。」
ﾑｰ「これは僕の予想が本当に当たっているかもしれませんよ！」
ﾉｰｳﾞｧ「もしかしてオレの予想も…。」
「当たるわけないでしょ。」

ハウレスは真剣に衣服を見ている。
よほど大切な人への贈り物なのかな…。

ﾊｳﾚｽ「……。」
店員「いらっしゃいませ〜。」
ﾊｳﾚｽ「くっ…こういう店は息が詰まるな…とにかく早く買って店を出よう。」
店員「あれ？あなたは執事のハウレスさんですよね？」
ﾊｳﾚｽ「あぁ…そうだが。」

店員「もしかして、贈り物をお探しですか？」
ﾊｳﾚｽ「ま、まぁ…。」
店員「ハウレスさんに贈り物を頂ける女性なんてとても幸せですね。」
ﾊｳﾚｽ「そ、そんなことないと思うが…。」
店員「絶対そうですよ。」

ﾊｳﾚｽ「それにしてもこういう店は、さっぱりわからん…。」
ﾉｰｳﾞｧ(わかるわ〜。)
ﾊｳﾚｽ「あの…貝殻の髪飾りを探しているんだが…どれがいいだろう？」
店員「貝殻ですか？それでしたら、こちらになります。」
ﾊｳﾚｽ「すごい種類だな。どれを選んでいいのか、迷ってしまう。」

店員「もしよろしければ、お手伝いしますよ。贈る女性はどういう方ですか？クールな人？可愛い人？」
ﾊｳﾚｽ「クール…かわいい…？そういうのは疎くて分からないが…そうだな…よく俺を叱ってくれたな。」
店員「叱る…？ハウレスさん、意外と尻に敷かれるタイプなんですね。」

ﾊｳﾚｽ「何か言ったか？」
店員「いえ、なにも…！少し大人っぽいイメージでハウレスさんを叱れるほどの女性…でしたら、こちらなんてどうでしょう？」

店員の女性が差し出したのは、綺麗な色の貝殻の髪飾りだった。

「…あの色…。」