【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ21)

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あっ…ナイスタイミング。

ﾘﾝﾀﾞ「ぼ、僕は悪魔執事の主！さぁ…罪なき子供を解放しなさい！」

子供「また違うお兄ちゃんがでてきた！」
子供「あれ？でも顔が見えない！」

そう…私があの時リンダに提案したのは、ベールで目元を隠すということである。

それなら、人は目の前にでもないとよく見えないから大丈夫だろうと思ったのだ。

そしてリンダは、本を取り出す。

ﾘﾝﾀﾞ「『来たれ。闇の同盟よ。我は汝を召喚する。ここに悪魔との契約により、悪魔執事の力を解放せよ…。』」

…待って…。

リンダは悪魔執事の力を解放せよって言った…けど。

ﾘﾝﾀﾞ(あ、悪魔執事…い、いない…。)

あの反応…図星かな。
…しょうがない。

「ベリアン…ちょっと行ってきていい？」
ﾍﾞﾘｱﾝ「ど、どちらにですか？」
「…舞台の上に。」

私はそっとその場を離れて、舞台の上へと立つ。

「…天使よ、その子を離してくれ…未来のために。」
(((((あ、主様…！？)))))

ﾗﾄ「ふぅむ…なるほど。」

…ラト、分かってくれたのかな。

そして私は自分の手元にある杖でラトを斬る真似をする。すると…。

ﾗﾄ「や、やられた…。」

わざとらしく倒れる。
それと同時にフルーレがバランスを崩す。

ﾌﾙｰﾚ「わっ！？」
「フルーレ！」

私はフルーレが倒れないように片手で支える。

ﾐﾔｼﾞ「…もしも、今のような言葉が聞こえたらみんなのことを助けにきた証拠だ。だからそれまでは身を潜めるか逃げるんだよ。」

「「「「は〜い。」」」」

ﾐﾔｼﾞ「それでは、これで『天使についてのお勉強』を終わるよ。」

「「「「ありがとうございました〜！」」」」

はぁ…無事に終わってよかった…。
…無事なのかな？