【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ19)

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ﾐﾔｼﾞ「皆さん、こんにちは。」

「「「「こんにちは〜！」」」」

ﾐﾔｼﾞ「今から始まる劇は、みんなにとって大事なお話だ。楽しみながら、ちゃんと勉強するんだよ？」

「「「「は〜い！」」」」

子供たちは元気な声で返事をする。

ﾐﾔｼﾞ「みんなは、天使という存在は知っているかな？天使はとても怖い存在だ。近づくと不思議な力で消されてしまう。だから、天使を見つけたらすぐに逃げないといけないんだ。いいね？」

「「「「は〜い！」」」」

ﾐﾔｼﾞ「それでは実際に天使に出てきてもらおう。」
ﾗﾄ「ガオ〜！天使だぞ〜！」

ラトは天使とよく似た服装、そして羽根の姿で現れる。

ﾐﾔｼﾞ「天使にはこのように白い羽が生えていて、光を放っているのが特徴だ。」
ﾗﾄ「ガオ〜！みなさん！私に近づくと命を奪っちゃいますからね。」

ラトは満面の笑みでいう。
これをまさに狂気じみているというのだろう。

ﾐﾔｼﾞ「まぁ、実際の天使はこんなに喋りはしない。

『死になさい。命のために。』

この台詞が、天使が唯一喋る言葉なんだ。」

「「「「は〜い！」」」」

ﾐﾔｼﾞ「天使は無秩序に現れるが…街の外にある『古の塔』には注意が必要だ。」
子供「古の塔って、なーに？」

するとミヤジは、とある高い塔を指差す。

ﾐﾔｼﾞ「ここからも見えるが、あの高く天まで伸びている塔のことだ。

中央、東、西、南、北。５つの大地を囲むように建っている。

いつ何の目的で作られたかは謎だけれど、塔に近づくと天使が襲ってくると言われている。

まぁ、かなり郊外だから行くことはないと思うが…古の塔に不用意に近づいてはいけない。

わかったね？」

「「「「は〜い！」」」」

ﾐﾔｼﾞ「それでは今から天使からの正しい逃げ方を演劇で説明する。ちゃんと覚えるんだよ？それではまずはラトくん、フルーレくん。始めてくれ…。」

ﾗﾄ「ミヤジ先生、お任せください。」

…開幕、か。