【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ17)

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ﾎﾞｽｷ「つーか、何を売ってんだ？って、うわっ…なんだこりゃ…こんな不気味そうな見た目の買い物、売れるわけねぇだろ。」
ﾅｯｸ「ボ、ボスキさんまで…。」
ﾗﾑﾘ「あはははは！ナック超ショック受けてる〜！」

ﾅｯｸ「笑っている場合じゃありませんよ。あと300個売らなくては…今年の感謝祭は赤字になってしまいます。」
「さ、300？」
ﾎﾞｽｷ「こ、これを300個も！？さすがにムリだろ…。」
ｱﾓﾝ「そ、そうっすね。何より食欲をそそられないっす。」

…どうすれば売れるだろう。

「スピカ…何かない？」
ｽﾋﾟｶ「そ、そう言われましても…。」
ﾗﾑﾘ「さすがのスピッチも無理じゃない？」
ｽﾋﾟｶ「ス、スピッ？」

「スピカのことじゃない？スピカだからスピッチ。」
ｽﾋﾟｶ「…な、なるほど？」
ﾉｰｳﾞｧ「いいなー！オレも今度からスピッチって呼ぶわ！」
ｽﾋﾟｶ「東京湾に沈めるぞ？」

…こりゃ、無理そうだな。

ﾍﾞﾘｱﾝ「それでは、主様。そろそろいきましょうか。」
「うん…みんな、頑張れ。」
ﾗﾑﾘ「主様〜！また来てくださいね〜！」
ｽﾋﾟｶ「足元に気をつけて！」

…スピカは過保護すぎる。

ﾑｰ「いや〜。皆さん、色んなお店を出しているんですね。街の人たちもすごく楽しそうです！」
「…そうだね。」

天使さえいなければ

“ずっと続く”

私はそう思う。
…とは言ってもこんなことを言ったら雰囲気が壊れてしまう。

だから思うだけにしよう。

ﾑｰ「他の執事の皆さんが、何のお店をしているのか気になりますね！主様、見にいきましょうよ！」
「そうだね。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「そういえば、確かこの辺りに…。」

ベリアンが何かを言おうとしたとき…。

ﾗﾄ「ふん、ふ〜ん。」

鼻唄を口遊むラトの姿が…。

ﾑｰ「！？あ、あれは…。」
「ラト…？」

な、なんでここに…。