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ベリアン「なるほど…そういう理由でお饅頭を売っているんですね。だから、服装も東の大地の衣装に着替えてるわけですか。」
そういえば、こんな感じの服装だったな…。
ラムリ「そういうことです!せっかくだからって、リボンくんが作ってくれたんですよ〜!」
スピカ「…リボンくんとは誰ですか?」
「そういえばスピカは舞踏会にいなかったか…フルーレのことだよ。」
スピカ「あぁ…なるほど。」
ラムリ「主様、どうです?この衣装、かっこよくないですか?」
「すごく似合ってるよ。」
ラムリ「やった〜!主様に褒めでもらえた〜!」
ムー「相変わらず、ラムリさんはご機嫌な方ですね。」
「元気が有り余ってるね…。」
ラムリ「だけどなぁ〜衣装だけよくてもねぇ〜。売ってる商品がダメなら、こんな格好しても意味ないっていうか〜。」
ラムリはわざとらしく言う。
ムー「あっ…この流れは…!また喧嘩になりそうです…。」
ナック「ラムリ…さっきから聞いていれば…あなたは『ダメダメ』と否定ばかりしてますが…それはいかがなものかと思いますよ。」
おっと…?
ナックも言い返してくる。
ナック「そもそも!あなたが人のことを言える立場なんですか?」
ラムリ「それ、どういう意味ですか〜?」
ナック「ラムリが出していたアイデアも結構酷かったですよ!」
ラムリ「はぁ?絶対ボクのアイデアの方が良かったね!」
ベリアン「ラムリくんはどのようなアイデアを提案してたんですか?」
ラムリ「フフン!ボクのアイデアは主様とルカス様の似顔絵レターセットです!」
「……………?」
スピカ「あ、驚きすぎてお嬢様が固まってらっしゃいます!」
ナック「ほら、やはりこういう反応になるでしょう。」
ラムリ「マジで爆売れ確定だと思うんですよね〜!ボクならまとめ買いしちゃうけどなぁ。主様もそう思うでしょう?」
「…2人とも、」
スピカ(あっ…これはヤバい。)
「…大同小異って知ってる?」
「「えっ?」」
やっぱり驚くか…急に言われたら。
ムー「な、なんですか、それ?」
スピカ「つまり…あまり大差ないということですよ。」
スピカ(…はぁ…よかった。キレるかと思いましたよ。お嬢様は静かにキレられるタイプですから、本当に怖いんですよね。)
その後はベリアンとスピカの説得で喧嘩は大きくならずにすんだ。
そして、3人でどうやってお饅頭を売るか考えるらしい。
…がんばれ。
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作者名:月夜 | 作成日時:2023年12月9日 22時