【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ12)

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ﾍﾞﾘｱﾝ「ロノくん。今年もベリーパイは大好評みたいですね。」
「ノーヴァも、接客が板についてるね。」

ﾛﾉ「ベリアンさん。来てくれたんですね。」
ﾉｰｳﾞｧ「お嬢〜元気ぃ〜？」
「元気だよ…。」

ﾛﾉ「まぁ、オレの手作りベリーパイですからね！味には自信があります！」
ﾑｰ「くんくん…本当に美味しそうな匂いがします。」
「確かに…いい匂い。」

ムーの言う通り、すごく美味しそう。

ﾛﾉ「主様。屋敷に帰ったら、焼きたてのベリーパイをお持ちしますよ！さすがに、こんな場所で主様に立ち食いさせるわけにもいかないですから。」
「わかった。楽しみにしてるね。」

ﾑｰ「ロノさん…！えっと…僕のは…。」
ﾛﾉ「心配しなくても主様のあとで、ムーにも食べさせてやるよ。」
ﾑｰ「やったー！楽しみです！」
ﾍﾞﾘｱﾝ「おや？ベリーパイ以外にも、木彫りの人形も売ってるんですね。」

ﾉｰｳﾞｧ「あぁ…それはバスティンの手作りなんだって。」
「手作り？」
ﾑｰ「バスティンさんって器用なんですね。」

ﾛﾉ「意外だよな〜あいつの数少ない趣味が木彫りの人形作りなんだよ。あいつが管理を担当している馬小屋なんて、木彫り人形だらけだぞ。」
ﾑｰ「へぇ〜バスティンさんの新たな一面を知ることができましたね。」
「確かにね。」

ﾉｰｳﾞｧ「今度オレもなんか作ってもらおうかな〜。」

「そういえば2人だけなの？見た感じ忙しそうだけど…。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「バスティンくんはどこに行ったんですか？一緒だったはずでは？」

ﾛﾉ「それが聞いてくださいよ！バスティンの野郎、サボりやがったんです！」
「バスティンが？…えっ。」

ﾉｰｳﾞｧ「ちょい待ち…オレ見て驚くのやめてよ。お嬢『サボらなそうなバスティンはサボってるのにいつもサボってるオレはいる』みたいなこと思ったでしょ！」
「…自覚あるなら働いてよ。」
ﾉｰｳﾞｧ「ノーヴァに999ダメージ！ノーヴァのライフは0よ！」
「……。」
ﾉｰｳﾞｧ「ごめんごめん一旦ごめん。アメリカンジョーク。」