【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う4 (ページ1)

今日:25 hit、昨日:22 hit、合計:1,764 hit

第24話【天使の奇行】ページ1

ﾊｳﾚｽ「主様…解放の呪文で俺たちに力を…。」
「えぇ。」

私は鞄から本を取り出す。
そしてノーヴァに本を持ってもらいながらも解放の呪文を言う。

「『来たれ。闇の同盟よ。我は汝を召喚する。ここに悪魔との契約により、ハウレスの力を解放せよ…。』」

ﾊｳﾚｽ「俺が契約した悪魔は『フラウロス』。悪魔を率い、導くもの。俺の能力は、戦う仲間の戦闘能力を上げる。」
ﾑｰ「なんてリーダーらしい力！」

確かにハウレスらしいかもしれない。

ﾊｳﾚｽ「ロノ、バスティン。存分に暴れろ。」
ﾛﾉ「力がみなぎってきたぜ！」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「承知した。」

ﾊｳﾚｽ「ありがとうございます、主様。後は我々にお任せを…ルカスさんさん、主様を安全なところへお願いします。」
ﾙｶｽ「さぁ、主様。ここは危険です。少し離れましょう。」
「うん……気をつけて、無理はしないで。」
ﾊｳﾚｽ「ご心配はいりませんよ、主様。」

ハウレスは私にそっと笑みを向ける。
それでも今は少し怖い、天使狩りが。

先程のフルーレの言っていた『魔導服に飲み込まれ死亡する』ということが起きてしまうのではないかと。

今だって杖をつく手が震えている。
それに気づいたスピカが私の手を自分の手で包む。

ｽﾋﾟｶ「ご安心ください…彼らならきっと大丈夫ですよ。」
「…うん。」

私もちゃんとしていないと…彼らの主である自覚を持たないとな。

ﾌﾙｰﾚ「……。」
ﾊｳﾚｽ「フルーレ、お前も後ろへ下がれ。ルカスさんと一緒に主様を護衛するんだ。」
ﾌﾙｰﾚ「いやだ、俺も戦います！ゼパルさんの遺体を弄んだこいつらを許すことはできない！」

ﾊｳﾚｽ「フルーレ、落ち着け！お前は主様を守るんだ。それがお前の役割だ。主様を頼んだぞ。」
ﾌﾙｰﾚ「で、でも…。」
ﾛﾉ「フルーレ、天使はオレらに任せろ。お前の分まで、オレたちが戦うからよ。」

ﾌﾙｰﾚ「ロノ………わかった。俺は主様を守る…。」
ﾊｳﾚｽ「頼んだぞ、フルーレ。」
ﾌﾙｰﾚ「はい。」

ﾛﾉ「おい、バスティン。どっちが多く天使を倒せるか、勝負だ。」
ﾊﾞｽﾃｨﾝ「別に興味ない…勝手にやってろ。」
ﾊｳﾚｽ「ロノ！バスティン！集中しろ！」