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オレはボスキに案内され、2階の執事室へと行く。
ボスキ「そこへ座ってくれ。」
「ありがとう。」
オレはボスキの言う通りに座らせてもらう。
ボスキ「それにしても、今夜は舞踏会だったよな。あんな貴族の集まり、相当疲れてないか?」
「オレは慣れてる方だよ…お嬢もそうだろうね…。」
ボスキ「そうだな…。まずはこれでも飲んでくれ。アモンが育てたカモミールのハーブティーだ。確かリラックス効果があるらしいぞ…。」
「あんがとさん。」
オレはボスキからティーカップを受け取り、ハーブティーを飲む。味わいがいがあるな。
「ところでボスキ、さっき言っていた話って?」
ボスキ「あぁ…そうだったな。まぁ…アモンのことなんだが…。
あいつのアレは、もう随分昔からなんだ。ここに来たときは、すでに背中は傷だらけで…。」
「そうか…やっぱりな…。」
さっきので、なんとなくだけど背中の傷が見えた。そこにはどう考えても、昔の傷らしきものもたくさんあった。
ボスキ「きっとあいつの過去に関係があるんだと思うが…。あいつは自分の過去について絶対に話そうとしない。」
「同室のお前にもか?」
ボスキ「俺にも話したことは一度もない。もちろん、俺も無理に聞くつもりはねぇよ…。人には触れられたくないことの1つや2つ、あるからな。」
「そう…だよな…。」
ボスキ「ところでノーヴァ…。さっき見たことは、他の執事や主様には秘密にしておいてくれないか?」
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作者名:神宮寺 | 作成日時:2023年11月9日 17時