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オレはボスキに案内され、2階の執事室へと行く。

ボスキ「そこへ座ってくれ。」
「ありがとう。」

オレはボスキの言う通りに座らせてもらう。

ボスキ「それにしても、今夜は舞踏会だったよな。あんな貴族の集まり、相当疲れてないか?」
「オレは慣れてる方だよ…お嬢もそうだろうね…。」
ボスキ「そうだな…。まずはこれでも飲んでくれ。アモンが育てたカモミールのハーブティーだ。確かリラックス効果があるらしいぞ…。」
「あんがとさん。」

オレはボスキからティーカップを受け取り、ハーブティーを飲む。味わいがいがあるな。

「ところでボスキ、さっき言っていた話って?」

ボスキ「あぁ…そうだったな。まぁ…アモンのことなんだが…。

あいつのアレは、もう随分昔からなんだ。ここに来たときは、すでに背中は傷だらけで…。」

「そうか…やっぱりな…。」

さっきので、なんとなくだけど背中の傷が見えた。そこにはどう考えても、昔の傷らしきものもたくさんあった。

ボスキ「きっとあいつの過去に関係があるんだと思うが…。あいつは自分の過去について絶対に話そうとしない。」
「同室のお前にもか?」

ボスキ「俺にも話したことは一度もない。もちろん、俺も無理に聞くつもりはねぇよ…。人には触れられたくないことの1つや2つ、あるからな。」
「そう…だよな…。」

ボスキ「ところでノーヴァ…。さっき見たことは、他の執事や主様には秘密にしておいてくれないか?」

第32話【無駄な心遣い】→←第31話【薔薇を背負う】



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設定タグ:悪魔執事と黒い猫 , あくねこ , 原作沿い   
作品ジャンル:泣ける話
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作者名:神宮寺 | 作成日時:2023年11月9日 17時

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