第29話【悲哀の執事と内気な執事】 ページ42
ﾗﾄ「もしかして怖くなっちゃったかな？威勢のいい豚さん。」
？「あっ…」
ラトは貴族に近づく。
貴族「ひ、ひぃ…。こ、こっちに来るな！」
ﾗﾄ「おい…。逃げるなよ…。」
？「ラ…ト兄…さん…」
ﾌｪﾈｽ「や、やばい…これ以上は…。」
もうダメだ…そう思った時…。
ﾐﾔｼﾞ「ラトくん。そこら辺にしておきなさい。サルディス家の方に失礼でしょう？」
ﾗﾄ「ん？この声は…。ミヤジ先生じゃないですか！先生も来たらしたんですね。」
ﾐﾔｼﾞ「ラトくん。もうやめるんだ。」
ﾗﾄ「えっ？どうしてでしょうか？この失礼な豚…。壊してもいいかなぁって思ってたところなんですけど。」
ﾐﾔｼﾞ「ラトくん。そんなことをしたらダメなのは分かるだろう？」
ﾗﾄ「壊したらダメ？うーん…どうしてでしょうか？
この豚は醜いくせに、美しいお嬢様たちに汚い唾液を撒き散らしていましたし…。
実際に、お嬢様たちも迷惑に感じていたと思います。
それなら、この豚を消してしまった方がよくありませんか？」
ﾐﾔｼﾞ「キミの言うことも分かるが、ここで問題を起こすとどんな処分が下されるか分からないよ？
それこそ、悪魔執事の解体もありえるかもしれない。
そうなると、フルーレくんや私、キミの後ろにいるリンダくんと同じ部屋で暮らすこともできなくなるがそれでいいのかい？」
ﾗﾄ「うーん…。この豚を消すのがダメなのかは、正直よくわかりませんが…。
ミヤジ先生やフルーレ、リンダと一緒に暮らせなくなるのは嫌ですね。
分かりました。では、この豚さんを消すのはやめることにしましょう。」
ﾐﾔｼﾞ「そうか。言うことを聞いてくれてありがとう。」
ﾘﾝﾀﾞ「よ…よか…った…。」
ﾐﾔｼﾞ「ほら、むこうに…。キミが好きそうなサラダがあるよ。食べるかい？」
ﾗﾄ「サラダ！いいですね。パセリもありますか？」
ﾐﾔｼﾞ「あぁ…。食べきれないほどあるはずだよ。」
ﾗﾄ「それはいいですね。早速いただきましょうか。」
ﾊｳﾚｽ「さすがミヤジさん、ラトの扱いに慣れてるな…。」
ﾛﾉ「結局、人は食欲には勝てねぇってことだな。」
ﾊｳﾚｽ「ロノ…。お前、つまみ食いのことを棚にあげようとしてるんじゃないだろうな？」
ﾛﾉ「別にそういうわけじゃねーよ。」
「ムー…リンダっていう人は確か…。」
ﾑｰ「えっと…。あの方は、地下所属のリンダ・メグスタさん。執事の中でも最年少らしいです。」
「…。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「原作沿い」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神宮寺 | 作成日時：2023年11月9日 17時
