第11話【恨みの暴走】 ページ5
A「おい…。あんた…。」
アモン「ん…?なんすか?」
B「お前…悪魔執事だな?」
アモン「だったら、なんすか…。」
スピカ「お嬢様…後ろへお下がりください。」
「うん…。」
私はスピカにそう言われて、
ムーと共に後ろへ下がる。
A「おい、こいつを連れて行け…。」
アモン「は?いきなりなんだってんだよ?」
すると、突然アモンの腕を掴む。
アモン「はぁ!?ちょっと待て!離せよ!」
A「そっちのやつらとその猫も連れて行くぞ。」
私の腕を掴む。
「!離してください!」
スピカ「!お嬢様!」
B「静かにしろ!」
ムー「と、突然なんですか!あなたたちは!」
アモン「お前ら、もし主様に何かしたら…。ただじゃ済まさねぇからな!」
B「うるせぇ、黙ってろ!」
アモンは、殴られてしまった。
アモン「ぐっ…。」
ムー「ア、アモンさん!」
アモン「こ、これぐらいなんてことないっす主様…。オレのことは放っておいて、早くナックさんに助けを…。」
A「ごちゃごちゃうるせぇ!」
アモンはまた殴られてしまう。
アモン「ぅぐっ…。」
ムー「アモンさん…!ひ、ひどい…!」
「誰か…助けて!警察を呼んで!」
「……」
必死に助けを求めるも、誰も動かない。
ただ、この状況を見ているだけである。
ムー「街の人たちは、なんでこの状況で見てるだけなんでしょうか…。明らかに、僕たちは襲われているのに…。」
スピカ「…悪魔執事…だからでしょうか」
?「おいおい…勇気あるなぁ。悪魔執事に関わるなんて…。」
?「知らんぷり、知らんぷり…。」
?「あぁ、見て見ぬ振りが安全だ…。」
ムー「普段、執事さんたちは命をかけて天使を倒しているのに…。街の人たちは冷たいです…。」
「信じられない…普段は助けられてるのに、こっちがピンチの時は知らんぷりだなんて…同じ人間なのか疑う…。」
A「さっさとこいつらを連れて行くぞ。」
スピカ「お前ら…いい加減にしろ!お嬢様とアモンさんとムーさんを離せ!」
スピカは普段では想像もつかないほどの声で叫び、男たちに殴りかかる。
「…!スピカ、後ろ!」
だけど不意をつかれ、スピカは鉄パイプで頭を思いっきり殴られる。そして、そのまま倒れてしまう。
「スピカ!!!!」
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作者名:神宮寺 | 作成日時:2023年11月9日 17時