【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ38)

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第27話【狂気な執事】ページ38

※オリジナル悪魔執事が出てきます。

ガシャン！と何かが割れる音がする。

男「こいつ！！！いきなり何をする！！」

ﾊｳﾚｽ「！？い、一体何だ？」
ﾌｪﾈｽ「ホールの後方から聞こえたよね。」

？「美しいお嬢様。お怪我はありませんか？」
女性「だ、大丈夫です。」
？「どうぞ、こちらのフルーツの盛り合わせをお召し上がりください。汚れたら空気が、少しは浄化されるかもしれません。」
女性「あ、ありがとうございます。」
貴族「イタタ…。貴様、自分が何をやったか分かってるのか？」

？「こちらの美しい女性が、汚い豚に言い寄られてお困りのようだったので。

助けて差し上げただけですけど？何か文句がありますか？」

貴族「ぶ、豚だと…？」

物凄い光景を目の当たりにしてしまった。

「あの人は誰なの？個性的な人だけど…。」
ﾌｪﾈｽ「あれは、ラト！」
ﾊｳﾚｽ「なんでここにラトが…。あいつはこういう集まりは興味がないはず…。」
ﾑｰ「あれが、執事のラトさん。危険で何をするかわからないって言われていた方ですね。」

…？ラトの後ろに、誰か居る？…子供？

貴族「ワ、ワシはサルディス家の貴族だぞ！それをわかっての無礼か？」
ﾗﾄ「サルディス家の貴族…。もちろん、そんなこと知ってますよ？その豚のような臭いは、サルディス家で間違いありません。」
貴族「な、なんだと…？」

ﾍﾞﾘｱﾝ「これはマズイことになりましたね…。」
ﾌｪﾈｽ「ベリアンさん。彼を早く止めないと…。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「これは骨が折れますよ…。」

「…ねぇノーヴァ、あなたは彼と会ったことあ…！？」

ノーヴァに聞こうとしたが、どこにも彼はいなかった。そして私はいつの間にかもっていた紙を広げる。

『お嬢へ
一足先に帰ります。
ノーヴァより』

「…ノーヴァ、勝手すぎる。」

貴族「貴様…執事の分際で…。このワシに、そんな口を聞いていいと思っておるのか！早くこの無礼者をつまみ出せ！」