【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ34)

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第24話【交渉のワイン】ページ34

貴族「ほぉ〜。貴族のワシよりもそいつの心配が優先か？やはり悪魔執事にはまともな執事がおらんな…。」

何を言っているの…？

ﾙｶｽ「…。これはこれは、サルディス家の貴族様。大変失礼いたしました。お怪我はありませんか？」

何故、ルカスが謝るの…？

貴族「ふん…。お前たちごときに心配されるほど、ワシは落ちぶれておらん。」

…自分の心配はないのかと聞いたくせに…矛盾してる…。

ﾙｶｽ「それは流石でございます。屈強で誇り高きサルディス家らしいですね。」
貴族「お前のような軟弱な男に、ワシらサルディス家の凄さなど理解できんだろう。」
ﾉｰｳﾞｧ(お前みたいな暴君のことを誰が理解できんだよ…)

ﾙｶｽ「その通りでございます。私たちはサルディス家の貴族様と違い、薄暗い屋敷に住む執事…。まさかサルディス家の貴族様を理解できるはずがありません。」
貴族「ちっ…お前たちさえいなければ…。グロバナー家に偉い顔をされんで済むものを…。」

ﾙｶｽ「…。ご気分を悪くさせてしまい申し訳ありません。」

貴族「ふん…。」

すると、貴族の足元にナイフが刺さる…。
ギリギリ、足には刺さらなかったけど…。