第23話【不機嫌な貴族】 ページ33
はぁ…急に泣いたりして迷惑だよな…。
あとで謝らないと。
私はそんな風に思いつつ、喉が渇いた為、飲み物をとりに行く。
涙のせいで、視界が悪い。
ドン!
何かとぶつかり、その場に倒れ込んでしまう。
「!」
貴族「邪魔だ。どけ…!」
それは貴族だった。
…どきたいけど、杖が吹っ飛んでしまった為、歩くことができない。立ち上がることすらできない。
ムー「だ、大丈夫ですか?主様!」
「う…うん、あの…すみません…。」
貴族「全く…一体どこに目をつけておるんだ。このワシにぶつかるなんて…。
ん?
確かお前は悪魔執事の屋敷の…。」
「主…ですけど。何故知っているんですか?」
貴族「忌々しい執事どもの主人とは…なんと穢らわしい。消えたと思ったら、ノコノコと新たな者が現れおって…。」
ムー「なんだと!失礼なおじさんですね!」
ルカス「大丈夫ですか?主様!お怪我はありませんか?」
ノーヴァ「はい、これ杖…。」
私はノーヴァから杖をもらう。
「大丈夫だよ…倒れただけだから。」
ルカス「手首を捻挫してしまったようですね。赤く腫れています。これで、固定しましょう。」
ルカスは私の手首に包帯を巻く。
ムー「流石ルカスさん!包帯を持ち歩いてるんですね!」
ルカス「これで完成です。屋敷に帰ったら念の為に冷やしましょう。」
「…ありがとう。」
貴族「ほぉ〜。貴族のワシよりもそいつの心配が優先か?やはり悪魔執事にはまともな執事がおらんな…。」
何を言っているの…?
ルカス「…。」
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作者名:神宮寺 | 作成日時:2023年11月9日 17時