【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ32)

今日:30 hit、昨日:24 hit、合計:2,950 hit

＊ページ32

《ノーヴァ視点》

「…ご、めん…」
ﾉｰｳﾞｧ「お嬢、謝んなくていいよ。」

お嬢が人前で泣くなんて珍しい…。

ﾅｯｸ「ラムリ…あなた主様に何を言ったんです？」
ﾗﾑﾘ「ボクはただ、主様がお腹空いてたり喉が渇いたか聞いただけだけど。」

ﾉｰｳﾞｧ「な〜るほど…。」

オレは、お嬢が泣いてしまった理由がなんとなくわかった。

ﾅｯｸ「癪に触れるようなことを言ったのでは？」
ﾗﾑﾘ「だ〜か〜ら〜、そんなこと言ってないってさっきから言ってるじゃん。ほんとうにうざい…。」
ﾅｯｸ「あなたね…」

ﾉｰｳﾞｧ「いや、ただ単にラムリが坊ちゃんに似てたからじゃない？」

「「「坊ちゃん？」」」

ありゃ、言ってなかったな…。
ムーちゃんも反応してるし…。

ﾉｰｳﾞｧ「…元々オレが主に仕えていた主人だよ。

この話はいつかまたするから…お嬢、ちょっと外の空気でも吸う？」

「…1人、で…行ける…」
ﾑｰ「な、なら！僕がついていきます！」
ﾉｰｳﾞｧ「そうだな、ムーちゃんがいた方が1人よりかは安心か…いってらっしゃい。」

そう言ってオレは、お嬢の背を見守る。