【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ31)

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第22話【執事に懐かれる】ページ31

ﾗﾑﾘ「って、あなたは…！もしやもしや！主様じゃないですか！」
「そうだよ。」

初対面なのにフレンドリーだな…。

ﾗﾑﾘ「やっと会えました！色々忙しくて、ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません！

ボクは『ラムリ・ベネット』！

主様の忠実なる執事でございます！」

ﾑｰ「ど、どうも…。な、なんか元気な執事さんですね。」
ﾉｰｳﾞｧ「ウケるんだけどw」

ﾗﾑﾘ「主様！素敵なお召し物を着てらっしゃいますね！『リボンくん』も気合い入れて準備したんですね！」
「…リボンくん？」
ﾉｰｳﾞｧ「新たな執事か何か？」
ﾅｯｸ「フルーレくんのことですよ。ラムリはよく人にあだ名をつけるんです。」

ﾗﾑﾘ「ねぇねぇ主様、見てください！ボクの服装、どうです？実はこの前…！新しい服をリボンくんに作ってもらったんですよ！似合ってますか？」

私はラムリの服を観察してみる。

「星マークが可愛いね。それにフリルもいい感じだよ。」

ﾗﾑﾘ「おぉ！そこに目をつけるなんて…。さっすが主様、分かってますね〜！ボクのこだわりポイントなんですよ！いや〜、主様がボクのセンスをわかってくれる人でよかった〜！」
「そういうのには自信あるから…。」

ﾗﾑﾘ「今日、主様と出会うまで…。“新たな”主様ってどんな方なんだろ〜って、心配だったけど…。ボク、主様のことチョー気に入りました！これからよろしくお願いしますね、主様！」
「よろしくね。」

ﾑｰ「ラムリさん、すごく賑やかな人ですね。」
ﾉｰｳﾞｧ「おもしれ〜」

ﾗﾑﾘ「ねぇねぇ主様！何かお困りごとはないですか？お腹空いてますか？喉渇いてませんか？そうだ！お飲み物をお持ちいたしましょうか？」

ラムリが色々なことを聞いてくる。

…そんな姿が、あの子に似ていた。

“姉さん！”
“姉さん、お腹空いた〜？僕が何か作ってあげる！”
“姉さん！大好きだよ！”

「…」

ﾗﾑﾘ「主様！？」
ﾑｰ「ど、どうしたんですか、主様？」
「えっ？」

ﾉｰｳﾞｧ「お嬢…これで拭きな。」

頬から伝わる生温い感覚…

「わた、し…泣い…て、？」

あの子のことになると、涙脆くなってしまう…。