【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ29)

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第21話【厄介な執事】ページ29

？「ルカス様〜〜！」

すると、聞いたことのない声が聞こえる。

ﾑｰ「ん？この声は誰でしょうか？」
ﾅｯｸ「はぁ…。この騒がしい声は、彼ですね…。」

？「ルカス様！ルカス様！あっちにめっちゃうまいワインがありましたよ！ボクと2人で飲みましょう！」
ﾙｶｽ「こらこら、ラムリくん。貴族のご令嬢様の前で失礼じゃないか。」
ﾗﾑﾘ「いいから！こっちです！早い者勝ちなんでなくなっちゃいますよ！」

「あの人も執事？初めて見たけど…。」
ﾑｰ「ラムリ・ベネットさん。ナックさんやルカスさんと同じ3階の部屋所属、掃除担当の執事さんですね。」

ﾅｯｸ「やれやれ…。のどかな花畑に、厄介な動物が現れましたね。こうしちゃいられません。私の出番ですね。」

ナックは、ルカスたちの元へと歩く。

ﾑｰ「あっ！ナックさん…！」

ﾗﾑﾘ「ほら、ルカス様！早くこっちです！早くしないと無くなりますよ！」
ﾙｶｽ「いたた、ラムリくん。無理やり引っ張ったら痛いよ。」
ﾗﾑﾘ「おっと…！すいません、ルカス様！だけど、あのワイン絶対ルカス様好きですよ！ボクにはわかります！」

ﾙｶｽ「それはありがたいけど…。今は貴族の方たちの接待中だよ？ラムリくんも私ではなく、貴族のお客様をもてなしてもらっていいかな？」

ﾗﾑﾘ「えぇ〜、だけど。」

ﾙｶｽ「あと、私を『様』をつけて呼ぶのはやめてくれないかな？なんだか気恥ずかしくて…。」
ﾗﾑﾘ「何言ってるんですか！ルカス様はルカス様じゃないですか！」