【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ25)

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第20話【便利な執事】ページ25

ｸﾞ当主「それではみなさん…。こちらが天使たちを討伐しております、執事たちでございます。」

次の瞬間突如ホールの灯りが全て消え、真っ黒になった。

ﾑｰ「うわっ！ホールの灯りが消えちゃいました！い、一体何が起きてるんですか？」

ﾉｰｳﾞｧ「お嬢…ムーちゃん…大丈夫だよ。」
ﾑｰ「え？」
「…」

ﾑｰ「あっ！主様！中央の舞台を見てください！」

そこには美しい衣装を身に纏い、華麗に歌い踊る執事たちの姿があった。

ﾑｰ「ハウレスさんとフェネスさんが踊ってます！あっ！ナックさんも出てきました！みなさん歌って、踊ってますね！ダンスも美しくて、綺麗な歌声です！」

ﾉｰｳﾞｧ「執事たちって案外多彩なんだな〜。」
「…でも、何かひっかかる。」

…何故、執事たちが舞台で踊って歌っているのかがどうしてもひっかかる。

ﾑｰ「執事さんたちすごいですね！かっこいいです！」

数分後、執事たちによる見事なダンスと歌が終わった。

ｸﾞ当主「集まりし貴族の皆様…。執事たちによる余興をお楽しみいただけましたか？

これからも、執事たちが我々4つの名家を天使から平等に守ることをお約束いたします。

4つの名家が共に発展していく未来を目指しましょう。」

会場は拍手で満ち溢れる。

「…すごいね、色々と。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「主様、どうなされたんですか？ボーッとされているようですが…。」
「少し、驚いただけ…。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「初めて見たら、それは驚きますよね。

私たち執事は、グロバナー家の権力の象徴…。

つまりは、まぁ見世物のようなものなんですよ。

見世物になるなら、いっそ派手にと思いましてね。」

ﾑｰ「なるほど〜！だから、歌って踊ったりしてたんですね！他の貴族さんたちも盛り上がってましたね！」

ﾍﾞﾘｱﾝ「フフッ…。それはどうでしょうか？」
ﾑｰ「えっ？どう見てもみなさん盛り上がってる感じでしたけど…。」