【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ23)

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しばらくして…。

ﾑｰ「だいぶ人が増えてきましたね。」
ﾊｳﾚｽ「もうそろそろ、貴族様たちが入場してくるはずだ。」

ｸﾞ当主「紳士淑女の皆様。本日はグロバナー家主催の舞踏会にお越しいただきありがとうございます。

この舞踏会は4つの貴族の絆を確かめるとても大切な舞踏会でございます。

ぜひ、皆様最後までお楽しみください。

それでは遠方よりいらした、サルディス家、ウォールデン家、ポートレア家の貴族様のご入場でございます。

…貴族様、ご入場です。」

すると、街で聞いた鐘の音が…。

ﾑｰ「あっ！この鐘の音は、街でも聞いた音です。」

ｸﾞ当主「最初のご入場は、東の大地を治めるサルディス家様。」
ﾑｰ「あっ！あの人、街でお見かけした人ですね！」
「儀式をしていた…」

ｻ当主「…」
ﾍﾞﾘｱﾝ「あの方は、サルディス家の当主『サルディス・フブキ』様。策略家であり、冷酷な方だと聞いたことがあります。」
ﾑｰ「一見優しそうにも見えますが…。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「まぁ、あれだけ広い東の大地を統治するにはそれぐらいの器がないといけないのかも知れませんね。」

ｸﾞ当主「お次は、西の大地を治めるウォールデン家様…。」
ｳ当主「…。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「ウォールデン家の当主『エルボア』様。自然を愛し、温厚な方だと聞いてます。」
ﾑｰ「なんだかとても優しそうな人ですね！」
ﾍﾞﾘｱﾝ「ウォールデン家は自然を愛し、森に住む方々です。」
ﾑｰ「そうなんですね。」

ﾍﾞﾘｱﾝ「あくまで噂ですが…。森の精霊の力を使うことができると聞いたことがあります。」
ﾑｰ「精霊…！それが本当ならすごいですね…！」